今年最小の満月スノームーン 観測できる地域は?

きょう24日(土)は満月です。2月の満月はアメリカの農事暦で「スノームーン」と呼ばれます。

今回の満月は2024年の満月としては地球から最も遠い位置でその瞬間を迎えます。地球の周りを公転する月の軌道は楕円形で、月の軌道は太陽や地球などの重力を受けて変化しています。このため、満月や新月のときの地球と月の距離は毎回異なります。

きょう24日(土)の21時30分頃に満月の瞬間を迎え、あす25日(日)の23時59分に遠地点(地球から最も遠ざかる点)を通過します。満月のときの地心距離(地球の中心と天体の中心の間の距離)は約40万6000キロメートル、月の視直径(角度で表す天体の見かけの大きさ)は約29分26秒角です。

2024年で最も地球に近い満月(10月17日)と比較すると、視直径は約12%小さく(面積は約22%少なく)なります。数字で見ると、ずいぶんと大きな違いに思えますが、実際の夜空に月を二つ並べて比較することはできないため、夜空の月を眺めただけで大きさや明るさの違いに気づくのは難しいでしょう。

きょうの夜は北日本の太平洋側~関東は満月を楽しめる天気となります。東海、北陸や近畿、中国地方は夜遅くになるほど雲が広がってくるでしょう。一方、北日本の日本海側は雲が多く、雪の降る所もありそうです。四国や九州、沖縄も厚い雲に覆われて、観測にはあいにくの天気となるでしょう。

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