広瀬アリス、『連続ドラマW 完全無罪』で冤罪裁判に挑む弁護士に 脚本・監督は大森立嗣

広瀬アリスが主演を務める『連続ドラマW 完全無罪』が、7月よりWOWOWで放送・配信されることが決定した。

本作は、大門剛明の同名小説を映像化するヒューマンミステリー。『星の子』『MOTHER マザー』などの大森立嗣が監督・脚本を務める。King Gnu、Vaundy、米津玄師ら数多くのアーティスト作品をレコーディング・プロデュースする江﨑文武が音楽を担当。撮影は実際に物語の舞台となる香川県で実施された。フィクションながら現実でも起こっている再審請求、冤罪事件の裏側にある人間模様をリアルに映し出す。

21年前の少女誘拐殺人事件の冤罪再審裁判の担当に抜擢された広瀬演じる期待の弁護士・松岡千紗が、自らもその事件で監禁された被害者の1人であるという境遇を抱えながらも、容疑者と対峙し、事件の真相に迫る。

広瀬が演じるのは、主人公の松岡千紗。自身を誘拐した真犯人を見つけ出すため、被害者でありながら依頼人の無実を信じて弁護をすることに悩み苦しみながら自らの過去と闘い、真実に辿り着き、悪夢を克服していく。広瀬はWOWOWドラマ初出演となり、本格ミステリー作品の出演も初挑戦となる。

コメント

■広瀬アリス(松岡千紗役)

このお話を頂いた時、今までにやったことのない役柄、作品だったので、29歳の自分がこの作品をやれることをずっと楽しみにしていました。監督は一連で撮っていかれるので、セリフ量は勿論、専門用語もたくさんある中、緊張感と沢山の刺激を頂き、日々学びながら、とても充実しています。私が演じる松岡千紗は強さと弱さ両方を持っていて、心の奥底にある人間らしさが魅力だと思っています。今までにない広瀬アリスをお届けできるかと思いますので、楽しみにしていて頂ければと思います。

■大森立嗣(脚本・監督)

この作品は分断を描いています。ある誘拐殺人事件の犯人は冤罪であるのか。絶対にやっていないという犯人とその弁護士、絶対にやっているという元刑事、そう願う被害者の両親。その断絶する二つの思いが相対します。そしてその先に何が見えるのか、可能なら微かに見える光を感じたい。主演の広瀬アリスさんは自らが被害者である事件の犯人を冤罪であると信じる難しい役に挑んでいます。心を揺らし、傷つきながら前を向きます。私は彼女の演じる役に温かい血を流し込みたいと思っています。この作品が今、世界とこの国で起きている、戦争、移民、ジェンダー、世代間、あるいは不寛容さなどのあらゆる分断に一筋の光を。そう願って今撮影に臨んでいます。完成を楽しみにしていてください。

■大門剛明(原作)

『完全無罪』ドラマ化ありがとうございます。一報を聞いて書いた当時の記憶が蘇りました。うどんを食べたり、車で走って時間を測ったり、香川弁に苦労したり……あれからもう六年経つのかと。先日、撮影現場にお邪魔させていただきました。私が頭で考え活字で表現したものが多くの人によって現実に動き出すというのは、やはり感慨深いものがありますね。主人公・千紗は難しい役だと思いますが、広瀬アリスさんならうまく演じてくださると期待しています。WOWOWさんにはこれまでにも何度か映像作品を作っていただきました。今回もきっと面白い作品になると、一視聴者として楽しみにしております。

(文=リアルサウンド編集部)

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