元ドラゴンズの山﨑武司氏「野球の神様が舞い降りたとき」について語る

TOKAI RADIO『Live Dragons!』(月18:00~19:00 火~金17:15~19:00 DJ平松伴康)水・木の『HOMERUN GARAGE』(ホームラン ガレージ)のコーナーでは、プロ野球通算403本のホームランを記録し、ドラゴンズなどで活躍したプロ野球解説者・山﨑武司氏が、野球人生での思い出ばなしなどを語っている。時には、趣味(クルマなど)の話も交えて、自身の大きな「GARAGE」に詰まった話を披露している。

沖縄キャンプ終盤の捉え方は?

「監督・首脳陣としては、若手の実戦での動きを、まだ見ていたい時期。主力はチョロっと出てくるけど、若手が中心。ここでのアピールが、3月のオープン戦に連れて行ってもらえるかどうかの関門となる。打てなかったら、抑えられなかったら、焦りが出てくる。ただ、必ずしも結果がすべてではなく、投球内容、打撃内容、内容がよければ、次のチャンスをもらえる」

内容とは具体的には?

「球に対しての反応。まっすぐ、変化球の対応の仕方。(来た球)全部が全部、打てるわけではなく、失敗(凡打)のほうが多いわけだから、球の見極め方、見逃し方、首脳陣は、それを見ている」

野球の神様が舞い降りたとき

「自分は10年目でレギュラーになって、その年にホームラン王が獲れた。9年目は半分ぐらいの試合(数)に出してもらって、それを足掛かりに10年目に入った。9年目のシーズンが終わったときに、野球の神様が空から舞い降りてきた。『俺、いけるぞ!』それは何の根拠もなく、自分の打っている感覚、感性で(そう思った)」

「でも、ホームラン王を獲れるなんて思ってなかった。当時の背番号が22だったから、ホームラン22本打つことが、ひとつの目標だった。確か9年目に16,7本打った。(半分の試合数での本数なので)これで来年(10年目)は22本いけるなと、自分の中で確信していたが、なぜ、いけると確信したのか、その根拠が自分の中に見つからなかった」

「だから、10年目は、ホームランも打点も、素晴らしい成績を上げたが、次の年の成績は、全くダメだった。理由(根拠)がわからなかったから。神様が舞い降りたけど(その年の)9月に帰っちゃいました。自分が、まだ未熟だったから、理由(根拠)が見つけ出せなかった」

「27歳で(野球の神様)が降りてきて、28歳は、まるまる(成績が)良くて、28歳の9月の中盤で帰っちゃった。そこから6,7年、わからなかった。モヤモヤしながら、野球をやっていた。それが、自分がアベレージというか、毎年、平均して、いい成績を残せなかった原因だと思う」

今のドラゴンズに似た選手が?

「現状、自分とよく似た選手がドラゴンズにいる。細川(成也)選手。細川が今年頑張って、いい成績を上げてくれたら、細川は本物。今年はすごく大事。細川は、去年8月のオールスター以降、バッティングの調子が上がらなかった。再び、野球の神様が降りてくるのか、そのまま、僕みたいに(降りてこない期間が)長く続くのか」

「自分の経験から、それが痛いほどわかるので、細川には『油断するなよ。石橋を叩いて叩いて渡れよ』と言っている。会うたびに『どうだ。どんな感じだ』と訊く。細川は『大丈夫です』と答えるが、心の中は、期待半分、不安半分、だと思う」と話した。

Live Dragons!

放送局:TOKAI RADIO

放送日時:毎週月曜~金曜 17時15分~19時00分

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