ウォリアーズ好調の要因はジョナサン・クミンガのフラストレーションがきっかけと指揮官がコメント

出場機会の少なさに不満を抱いていたゴールデンステイト・ウォリアーズのジョナサン・クミンガが、スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)への信頼を失ったという報道がなされたのが2024年1月初旬。それから約2か月が経った今、チームは直近21試合で13勝8敗と調子を上げ、クミンガもチームを支える活躍を見せている。

報道後にクミンガと話し合いを行なったというカーHCは、『The Athletic』のインタビューに答え、クミンガが抱いていたフラストレーションがチーム飛躍のきっかけになったという考えを明かしている。

「彼がフラストレーションを溜めているのは知っていた。翌日、私たちは大いに話し合ったよ。彼は私のオフィスに来てくれた。彼はとても礼儀正しい若者だ。キャリア最初の2年間、私たちの会話はとても一方的で、彼の考えを引き出すことができなかった。だから彼には我々が必要としていることを伝えたが、彼は多くを語らなかった」

そんな口数が少なかったクミンガが不満を明かしたことに、カーHCは「いいことだと思う」と振り返った。会話を通してクミンガが自分の気持ちを明かしたこと、責任感を持つようになったことがプラスになったという。また、カーHCはクミンガがやるべきと思ったリストを一緒に確認したことも明かしている。

こうしたプロセスがドレイモンド・グリーンの出場停止による離脱時期と重なったことも、クミンガには奏功した。グリーンの不在よって出場機会も増え、コート上で結果を残すことにつながったのだ。

カーHCは、「彼は自信を持ち始め、我々も彼に多くのチャンスを与えるようになった。ドレイモンドに5番を任せたことで、彼はより多くのスペースを確保し、より頻繁にリムへアタックできるようになった」とコメントしている。

今季のクミンガは、平均25.6分プレイして15.2点、4.7リバウンド、2アシストを記録。ローテーションの一角として、指揮官から全幅の信頼を得ている。ウォリアーズが強豪ひしめくウェストでよりよい順位に食い込むためには、自信を得たクミンガの活躍が不可欠だ。

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