エース不在のエンゼルス スネルまたはモンゴメリーの獲得を目指す

コディ・ベリンジャーがカブスと3年8000万ドルで再契約に合意したことが報じられ、移籍市場の注目はブレイク・スネルとジョーダン・モンゴメリーの両左腕に移っている。MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者によると、エンゼルスはスネルまたはモンゴメリーの獲得を目指しているようだ。今オフ、大谷翔平がFAとなってドジャースへ移籍したため、エンゼルスのローテーションはエース不在に。マイク・トラウトは先日、アート・モレノ・オーナーに大物FA選手の獲得を進言したことを明かしていたが、希望通りの補強は実現するのだろうか。

現在31歳のスネルは昨季パドレスで32試合に先発して180イニングを投げ、14勝9敗、防御率2.25、234奪三振の好成績をマーク。最優秀防御率のタイトルを手にしただけでなく、レイズ時代の2018年に続いて自身2度目となるサイ・ヤング賞に輝いた。メジャー8年間で規定投球回到達が2度しかなく、シーズンごとの成績の波が激しいものの、投手・大谷の穴を埋めるられるだけのポテンシャルを秘めている投手だ。

現在31歳のモンゴメリーは昨季カージナルスとレンジャーズで合計32試合に先発して188回2/3を投げ、10勝11敗、防御率3.20、166奪三振を記録。ポストシーズンでも安定したピッチングを見せ、評価を上げた。スネルほどのポテンシャルは持ち合わせていないものの、直近2シーズンはいずれも180イニング前後を投げ、防御率3点台前半をマーク。エースと呼ぶには物足りないかもしれないが、堅実な働きを期待できる好投手だ。

今オフのエンゼルスはブルペンを重点的に補強しているが、それ以外には控え外野手としてアーロン・ヒックスを獲得したのが目立つ程度であり、先発投手の補強は行っていない。現時点ではリード・デトマーズ、パトリック・サンドバル、グリフィン・キャニング、タイラー・アンダーソン、チェイス・シルセスの5人がローテーションを形成する見込みだが、昨季は合計613回2/3で防御率4.53だった。2人の好投手が売れ残っている状況は、エンゼルスにとってエース獲得の大チャンスであり、大谷に代わるエースの獲得が実現するか注目したい。

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