民族音楽コンサートで元宵節を祝う 中国広東省広州市

民族音楽コンサートで元宵節を祝う 中国広東省広州市

24日、広東省広州市の星海音楽庁で、広東民族楽団と潮州大鑼鼓の楽曲「抛網捕魚」を演奏する無形文化遺産伝承者、黄唯奇(こう・いき)氏。(広州=新華社配信)

 【新華社広州2月26日】中国で旧暦1月15日の元宵節に当たる24日夜、広東省広州市のコンサートホール、星海音楽庁で「2024年広州新春音楽会」が開催された。広東民族楽団が西洋のドラムセットと中国の伝統的な管楽器、嗩吶(さない、チャルメラ)の共演によるジャズ組曲を披露し、地元の民俗音楽ファンの心を捉えた。

 ジャズのほか、同じく中国の伝統管楽器である笙(しょう)の演奏家、郎治宇(ろう・ちう)氏をと現代民族音楽の楽曲「極」も演奏した。作曲した呉彤(ご・とう)氏は現代音楽の手法を通じて笙の持つ表現力をより豊かにすることに挑戦した。

民族音楽コンサートで元宵節を祝う 中国広東省広州市

24日、広東省広州市の星海音楽庁で、広東民族楽団とジャズの楽曲「遊子帰来」を演奏する青年演奏家、劉雯雯(りゅう・ぶんぶん)氏。(広州=新華社配信)

 同楽団は70年余りの歴史を持ち、2017年にはベルリン・フィルハーモニーなどドイツの著名コンサートホールでツアーを行った。

 同省に古くから伝わる「広東音楽」「広東漢楽」「潮州音楽」は、国家級無形文化遺産リストの音楽分野に登録されている。モスクワで1957年に開かれた世界青年学生平和友好祭では、潮州音楽を代表する潮州大鑼鼓(だいらこ、銅鑼や大太鼓、嗩吶などによる合奏形式)の楽曲「抛網捕魚(ほうもうほぎょ)」が金賞を受賞した。(記者/壮錦)

民族音楽コンサートで元宵節を祝う 中国広東省広州市

24日、広東省広州市の星海音楽庁で、広東民族楽団と現代民族音楽の楽曲「極」を演奏する青年演奏家、郎治宇(ろう・ちう)氏。(広州=新華社配信)

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