祝!放送55周年「サザエさん」日本三大史跡を巡るエピソードを含む1時間SPを放送

フジテレビ系では、10月に放送55周年を迎える国民的アニメ「サザエさん」(日曜午後6:30)の“前祝いスペシャル”と題し、3月31日に1時間スペシャル(午後6:00)を放送。「穴子さんの遊園地」「ハンコください」「ワカメの桜さがし」「美味しい歴史の旅」の4エピソードを届ける。

「美味しい歴史の旅」は、サザエさん一家が福岡県の太宰府跡、奈良県の平城宮跡、宮城県の多賀城跡に旅をする特別エピソード。国の特別史跡の中でも“日本三大史跡”と呼ばれている三カ所のすべてが「サザエさん」で登場するのは初めて。おなじみの舞台・あさひが丘を飛び出したサザエさん一家が、歴史学者の大学教授とその娘と共に、悠久の歴史を巡る旅が始まる。

サザエ(声・加藤みどり)は、伯父・海平に送る荷物の中に、間違ってカツオ(声・冨永みーな)の15点のテストを入れてしまう。すぐに海平から電話があり、カツオの点数のひどさを嘆きつつ、「カツオを連れて、太宰府天満宮にお参りに来るように」と言う。こうして家族一同で福岡に旅行に行くことに。すると、現地で歴史が大好きな大学教授とその娘と知り合う。

番組を担当する渡辺恒也プロデューサーは「アニメ『サザエさん』の放送55周年を前に、サザエさん一家が家族の歴史に思いをはせるスペシャルストーリーをお届けします。縁があって宮城県の多賀城跡を訪れる機会があったのですが、その土地に代々根づいてきた“歴史の息づかい”のようなものを感じました。太宰府跡のある福岡県は『サザエさん』の生みの親・長谷川町子先生のゆかりの地でもあり、奈良県の平城京跡も合わせて日本三大史跡を巡って、『サザエさん一家が日本を縦断するお話を作りたい!』と思いできたのが、『美味しい歴史の旅』です。そのほかのエピソードも春の訪れを感じさせる楽しいお話ばかりです。ぜひご家族みんなでお楽しみください!」と呼び掛けている。

「穴子さんの遊園地」は、朝帰りとなった穴子さんがマスオたちと遊園地に行く話。子どもたちと遊園地に行くため、電車に乗ったマスオ(声・田中秀幸)は、車内で穴子が寝ているのを見かける。聞けば、徹夜でマージャンをして、寝ぼけた頭で電車に飛び乗ったため、電車を間違えてしまったらしい。連絡もせず朝帰りして、絶対に奥さんに怒られると困った穴子は、マスオたちと一緒に遊園地に行くと言い出す。

「ハンコください」は、ハンコに興味を持つタラオ(声・愛河里花子)のかわいいストーリー。近所に届け物をして、ハンコを押してもらったタラは、ハンコに興味を持ち始める。カツオにイモ版のハンコを作ってもらうが、カツオが名前を逆さまに彫ってしまい、格好の悪いハンコになってしまう。タラはマスオに自分のハンコが欲しいと言うが「まだ早いんじゃないかな」と言われ、買ってもらえそうもなく…。

「ワカメの桜さがし」は、家族のために花見のベストスポットを探すワカメ(声・津村まこと)の物語。桜が咲き始め、花見の時期になる。マスオの会社の同僚が、花見の場所を探してさんざん歩き回り、やっといい場所を見つけたのに、隣の大学生たちが大騒ぎして、花見を楽しめなかったという。その話を聞いた家族は「たしかに花見の場所は大事だ」と言い、ワカメは今年は自分が場所係になって、いい花見の場所を見つけると張り切る。

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