“タフネス集団”首位インテルの強さはデータ上でも鮮明、とりわけ光る敵地での圧倒的勝負強さ

偉大な兄の影に隠れた時代は遠い過去、シモーネ・インザーギ[写真:Getty Images]

インテルの強さはデータ・数字にもしっかり表れている。

シモーネ・インザーギ監督体制3年目のインテル。「昨シーズン中盤戦の国内連敗続きからチャンピオンズリーグ(CL)決勝戦進出」を大きな経験値とし、これを経てタフネス集団と化したミラノの雄だ。

26日現在は、セリエAで2位ユベントスと勝ち点「9」差のダントツ首位、CLラウンド16もアトレティコ・マドリーに先勝でベスト8進出へ一歩前進…コッパ・イタリアこそ敗退も、1月のスーペル・コッパ優勝ですでにタイトルを1つ獲得済みだ。

その強さは、『OPTA』集計のセリエAにおけるデータにも表れている。

まず、インテルは昨季途中の2023年1月からセリエAにおけるアウェイゲームで「16」勝。これは欧州5大リーグ、イングランド・スペイン・イタリア・ドイツ・フランスの全クラブ中最多の数字だという。

また、25日に敵地でレッチェを撃破(4◯0)したことにより、史上初のアウェイ「20」試合連続ゴールを達成。今季公式戦全体でノーゴールに終わったのは、消化試合となったCLグループステージ第6節のレアル・ソシエダ戦だけ…凄まじい得点力だ。

そんなインテルをけん引するのが、絶対的な点取り屋にしてキャプテンを担う26歳、アルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネス。レッチェ戦の2ゴールにより、今季23試合22ゴールとした得点ランキングトップのエースだ。

ラウタロについては、この段階でキャリアハイの22ゴールとなっただけでなく、過去65年間で5人目となる3年連続20ゴールを前節までに達成。もはや、名実ともにカルチョの象徴と言って差し支えない。

3季ぶりのスクデットへ視界良好であると同時に、14年ぶりのCL制覇も目指すインテル。”カルチョ復権”のためには、インテルが欧州で勝つ以外に道はない。3月以降のインザーギ・インテルにも期待したい。

◆インテルの今季アウェイ成績(セリエA)
・13試合11勝2分け0敗
・13試合33ゴール6失点
・13試合すべて最低1ゴール

◆3年連続20ゴール達成者(セリエA)
・ガブリエル・バティストゥータ氏
・アントニオ・ディ・ナターレ氏
・エディンソン・カバーニ
・クリスティアーノ・ロナウド
・ラウタロ・マルティネス

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