暖冬による雪不足で大打撃 栃木県内のスキー場は自動化降雪機フル稼働

 暖冬による雪不足の影響で新潟県では、今シーズン一度もオープンできずに営業を終了したスキー場もある中、栃木県内のスキー場では自動化降雪機をフル稼働させ対応しています。

 那須塩原市にあるスキー場ハンターマウンテン塩原。新型コロナが5類に移行して初めてのシーズンですが、暖冬の影響もあり来場者は2月23日までで昨シーズンの97%になっている状況です。

 しかし、シーズン真っただ中、25日までの3連休はおよそ1万6200人が訪れたといいます。コロナ禍が明けた今シーズン、来場者の回復を期待していたスキー場も多い中、暖冬による雪不足が大きな打撃となっています。

 気象庁によりますと、この冬は冬型の気圧配置が長続きしないことから、全国的に気温が高めだということです。

 影響を受けているのはスキー場だけではありません。湯西川温泉の冬の風物詩かまくら祭ではミニかまくらのライトアップが中止されました。

 ハンターマウンテン塩原では予定している4月7日まで営業できるように、冷え込んだときは33台ある自動化降雪機をフル稼働させています。稼働時間を例年のおよそ1.5倍に増やして対応しているため、8割のコースが滑走可能となっています。

 宇都宮地方気象台によりますと、県内の2月中旬までの降水量は平年よりやや少なかったものの、3月は気温も降水量も平年並みを予想しています。あと1カ月もすれば桜の便りが届きますが冬の行楽地では恵みの雪を期待しています。

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