カージナルスがクロフォードとメジャー契約へ GG賞4度の名手

カージナルスはオフに右手首の手術を受けたトミー・エドマンが開幕に間に合うか微妙な状況のため、正遊撃手を務める新人メイソン・ウィンをサポートする控え遊撃手の補強を検討していることが報じられていた。そして、オールスター・ゲーム選出3度、ゴールドグラブ賞4度の実績を誇る名遊撃手をウィンの教育係に据えることを決めたようだ。日本時間2月27日、MLB公式サイトが関係者から得た情報によると、カージナルスはブランドン・クロフォードとメジャー契約を結ぶことで合意に至ったとみられる。

現在37歳のクロフォードは2011年にメジャーデビューし、ジャイアンツ一筋で13年間プレーしてきたベテラン遊撃手。2012年と2014年にワールドシリーズ制覇を経験し、オールスター・ゲーム選出3度、ゴールドグラブ賞4度、シルバースラッガー賞1度と輝かしい実績を誇るが、ジャイアンツとの契約最終年となった昨季は93試合で打率.194、7本塁打、38打点、3盗塁、OPS.587と不振を極め、シーズン終了後にキャリア初のFAとなったあと、現在に至るまで契約が決まらない状況が続いていた。

クロフォードは「適切なオファーがなければ引退を決断する」と話していたが、カージナルスからメジャー契約のオファーをもらったことで現役続行を決めたようだ。打撃面だけでなく、4度のゴールドグラブ賞を受賞した守備面にも衰えが見られるようになっているが、その経験値は貴重。21歳のウィンに自身の経験を還元しつつ、控え内野手としての役割を果たしていくことになるだろう。メジャー昇格後、遊撃以外のポジションを1度も守っていないが、今季は二塁や三塁を守るケースも出てくるはずだ。

正遊撃手に抜擢されるウィンは2020年ドラフト2巡目(全体54位)指名でプロ入りし、昨年8月にメジャーデビュー。37試合に出場して打率.172、2本塁打、12打点、2盗塁、OPS.468を記録した。新人王の資格を残しており、最速100マイルを超える強肩ぶりでも知られている。

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