監督解任の韓国代表、暫定指揮官候補に前ベトナム代表監督パク・ハンソ氏有力か

元ベトナム代表 パク・ハンソ監督 写真:Getty Images

韓国の放送局『SBS』によると、大韓サッカー協会(KFA)は、アジアカップ後に解任された韓国代表ユルゲン・クリンスマン監督の後任探しを急いでいる。3月下旬には、FIFAワールカップ26アジア2次予選でタイ代表との連戦を控えているため、まずは急場をしのぐ暫定監督の人選を進めており、この有力候補として、前ベトナム代表監督のパク・ハンソ氏と、かつて日本のセレッソ大阪や柏レイソルでも選手として活躍し、2021年からU-23韓国代表の指揮を執るファン・ソンホン監督の名前が挙がっている。

このうち最有力候補と考えられているのはファン氏の方だ。韓国五輪代表との兼任となるが、代表チームの戦力強化を図る上では最も効果的との意見がある。ただし、韓国五輪代表は4月中旬に開幕するU-23アジアカップ(兼パリ五輪予選)を控えているため、こちらに注力しなければならず、A代表の暫定監督就任は辞退するのではないかと言われている。

もう一人の候補であるパク氏については、本人のエージェント会社がコメントを発表しており「パク氏は他の人物が代表チームを率いるべきと考えているが、タイ代表との2試合で暫定監督を務める準備はある」とした。

KFAは当初、正式な新監督の招聘を望んでいたが、先週行われた会議で方針転換し3月のW杯アジア2次予選は、暫定監督で急場をしのぐことで一致した。そこで候補に挙がったのが、ファン氏とパク氏だった。

パク氏はベトナム代表を躍進させた実績が高く評価されており、タイ代表についても熟知していることから暫定監督として相応しいとの声が上がっている。昨年初めにベトナム代表監督を勇退して以降、どのチームでも指揮を執っていないパク氏。先日ベトナム3部バクニンFCのシニアダイレクターに就任しているが、契約上では他のチームの指揮を執ることは禁止されていないため、KFAから就任オファーがあった場合、バクニンFCからもゴーサインが出るだろう。

© フットボール・トライブ株式会社