「なり手がいない状況…」2024年問題 課題解決のカギは? 事業者向け説明会【長野・佐久市】

トラック運転手などの時間外労働を規制する「2024年問題」。規制が4月から始まるのを前に、トラック事業者に向けた説明会が開かれました。

4月から始まるトラック運転手などの時間外労働の上限規制。働く環境が改善される一方で、運転手不足や物流の停滞が懸念されています。

■「1年間は(時間外労働を)960時間以内に収めて下さいというのが実際の数値になってきます」

佐久市ではトラック事業者に対する説明会が開かれ、労働局などが注意点などを説明しました。

■トラック事業者の社長
「今でもなり手がいない状況で正直ね。そういった中ではもう自分で集めるのも難しい」

■トラック事業者の社長
「荷主と消費者の皆さんの協力なくしては絶対に解決できない問題。まずは皆さんに理解してもらうことが重要」

説明会では現状の問題点が分かる事業者向けの自己診断サイトや相談窓口などが紹介されました。労働局は運送費の値上げなど価格転嫁の必要性についても考えてほしいとしています。

■小諸労働基準監督署・副島拓也 署長
「価格転嫁をする中で、最終的にはドライバーの賃上げにつなげていく必要がある。職種が抱える問題を解消して魅力ある職場にしていく必要がある」

帝国データバンク長野支店が実施した県内614社の企業への調査によりますと、「2024年問題」について75.7%が「マイナスの影響がある」と回答しています。

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