若者の社会参加へ 県、支援者向け初セミナー 盛岡

若者が活躍できる岩手の実現に向けて助言する土肥氏

 県が主催する若者支援者向けセミナー「いわて若者応援会議」は26日、盛岡市のいわて県民情報交流センター(アイーナ)で開かれた。静岡県のNPO法人「わかもののまち」代表理事の土肥潤也氏が講演し、若者が活躍できる岩手の実現へヒントを語った。

 若者の支援活動に取り組む人を対象に、若者への理解促進やネットワークづくりなどを狙い初開催。県内から事業者やNPO法人、行政職員、教育関係者ら約30人が参加した。

 土肥氏は、4月にこども家庭庁が発足するなど2023年は「こども・若者参画元年」だったとし、こども基本法では、子ども施策の策定に当たり国や地方公共団体に対して子どもの意見を反映することが義務化されたと説明。

 時代の変化に伴い、ニートや引きこもりが増えたことなどを挙げ、「壁にぶつかっても自分で乗り越えられる自立した子どもや若者(主体的な市民)を育むために、社会参画の視点が必要になった」と指摘した。

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