どうなるアメリカ大統領選挙!トランプ大統領が復活した場合の日本への影響とは?岸田総理は対応できる?選挙ドットコムちゃんねるまとめ

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2024年2月27日に公開された動画のテーマは……もしトラで日本にどんな影響が!?

ゲストに社会学者で東京工業大学・准教授の西田亮介氏をお招きし、アメリカ大統領選挙について語っていただきました。

トランプ氏再選が日本に及ぼす影響とは?

【このトピックのポイント】
・11月のアメリカ大統領選挙はバイデン対トランプの可能性が濃厚
・どちらが当選しても日本にとって実りは少ないが資金面・知名度から対抗馬がいない状況
・トランプ氏当選なら日本は防衛費のさらなる増額を迫られる可能性大

アメリカ大統領選挙の現在地

2024年11月にアメリカ大統領選挙が予定されており、再選を目指すバイデン大統領と返り咲きを目指すトランプ氏の再対決となる公算が大きいと言われています。

両者の対決となった場合、トランプ氏がやや優勢との見方があるものの、トランプ氏は2021年の議会乱入事件をめぐって係争中であり、立候補資格の有無が不透明です。

一方でバイデン氏も支持率が低迷しており、どちらも問題を抱えています。

アメリカ大統領選挙に状況について西田氏は「どっちもやめてほしいですよね」とコメント。「どちらも日本にとって実りのある大統領候補とは思えない」と続けました。

トランプ氏は2月25日、対立候補であるヘイリー氏の地元・サウスカロライナ州の予備選に勝利し、共和党候補になる見通しを強めています。

ヘイリー氏は候補者争いからの撤退を否定していますが、地元で負けてしまった以上、ここからの逆転はかなり難しいことは間違いありません。

一方でバイデン氏に目を向けてみると、81歳という年齢の高さがたびたび指摘されています。西田氏はアメリカの平均寿命が先進国の中でも比較的短い点に言及。日本人が感じる以上にアメリカでは高齢だと感じられるのではないかとコメントしました。

また、認知能力や判断能力についてもおぼつかない瞬間が時折あるようです。

しかし、資金や知名度といった点から、他にめぼしい対抗馬がいないというのが西田氏の見立て。共和党・トランプ氏についても同様のことが言えるでしょう。

現在、アメリカ議会は上下両院で多数派が異なるねじれ状態にあり、予算や法律を成立させることが困難な状況が続いています。そのことでウクライナ支援が滞るなど、世界的な影響な影響が発生しています。

西田氏は大統領選挙でバイデン氏が再選してもこの状況が続くことになり、トランプ氏が当選すれば1期目のような大混乱になると予想。「これちょっとやめてほしい。しかし第三の選択肢ってのが今のところないわけですね」と、難しい状況にあることを指摘しました。

トランプ氏の返り咲きで予想される日本への影響

もし、トランプ氏が大統領に返り咲く「もしトラ」が実現した場合、日本には経済や安全保障など、さまざまな分野で影響があると言われています。

これについて、西田氏は安倍晋三政権時代の日米関係に言及。当時は安倍元総理がトランプ氏と個人的な関係を築くことで日米関係が安定していました。

西田氏は岸田総理が安倍元総理と同じようにできるかどうかについては懐疑的な見方を示す一方、官邸や省庁には前回の経験が蓄積されている点に言及。

希望的観測としつつ「1度目ほどの混乱は起きないんじゃないか」と予想しました。

また、日本が防衛費の増額を進めるなか、「もしトラ」になればトランプ氏はさらなる防衛費の増額を迫ってくる可能性があります。

MC伊藤由佳莉「この辺りはどうでしょうか?」

西田氏「あり得るんじゃないでしょうか」

西田氏はアメリカが基地を受け入れている国に対し同様の要請を続けてきた点に触れ、日本の防衛費増額はアメリカにとってビジネスチャンスとコメント。防衛費増額の要請は十分にあり得るとしました。

日米関係で役割を果たしそうな日本の政治家について問うと、西田氏は留学経験のある小泉進次郎氏、林芳正氏、河野太郎氏の名前を挙げ「今の国会議員にアメリカとのコネクションを持つ人は結構いらっしゃる」とコメントしました。

アメリカ大統領選挙の前に、日本では自民党の総裁選も控えており、解散総選挙が行われる可能性もあります。

2024年は日米関係だけでなく、それぞれの国内の政治状況からも目が離せない1年になりそうです。

動画本編はこちら!

2024秋にトランプ大統領復活!?「もしトラ」が及ぼす日本への影響とは?

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