神奈川の出生数、8年連続の減少 ピークから6割減、少子化歯止めかからず

神奈川県庁(資料写真)

 厚生労働省が公表した2023年の人口動態統計(速報値)によると、神奈川県内の出生数は前年比3.9%(2227人)減の5万4796人で、8年連続の減少となった。最も多かった第2次ベビーブームの1973年(13万6389人)に比べて6割減少したことになる。

 全国の出生数は同5.1%(4万1097人)減の75万8631人で過去最少。県内の減少幅は全国より緩やかなものの、少子化に歯止めがかからない実態が浮き彫りになった。

 県内の死亡数は同40人減の9万9226人でほぼ横ばいだったが、出生数を差し引いた人口の自然減は4万4430人で、前年から2187人拡大した。

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