地滑り焦点 全国で高評価 中里小児童作品が入賞 日本損保協マップコン【一関】

ぼうさい探検隊賞を受賞した「地すべりから命を守れマップ」の前に集合した中里放課後子ども教室の児童と石戸会長(後列左)

 一関市の中里市民センターと中里まちづくり協議会が開設する中里放課後子ども教室で児童が制作した「地すべりから命を守れマップ」が、日本損害保険協会の第20回小学生のぼうさい探検隊マップコンクールでぼうさい探検隊賞(日本損害保険協会賞)を受賞した。全国から過去最多の1708作品が寄せられた中から、入賞22作品の一つに選ばれたもので、地滑りに焦点を当てて発生の要因や避難対策、子どもの視点から気付いた要望などをまとめた点が評価された。

 同教室では市立中里小学校に通う4年生以上の18人が2023年9月から同校周辺の地滑り防止区域を実際に探検した結果を基に、地形の特徴や過去の地滑りの状況、災害対策などを1枚の地図にまとめた。

 このうち災害対策では、地滑り発生の危険がある場合、急傾斜地に近い学校体育館への避難は危険としており、校舎3階の音楽室が避難場所に適していると表記。要望では▽地滑りの危険を知らせる看板を作り直す▽地滑り対策(構造物)の働きが分かる看板が必要―などを挙げた。

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