手造りサウナ、人気じわじわ 臼杵市野津町の農泊施設「女性も気軽に利用を」【大分県】

サウナ小屋「sauna kota ハルモニア」を造った後藤由香さん(右)。「女性にも気軽に来てほしい」と呼びかける=臼杵市野津町野津市の「かりやの里あじさい」内
「sauna kota ハルモニア」でサウナを楽しむ利用客

 【臼杵】臼杵市野津町野津市にある農泊施設「かりやの里あじさい」(後藤徳枝代表)内のサウナ「sauna kota ハルモニア」が注目を集めている。白と青のツートンカラーが目を引くかわいらしい小屋(広さ約5平方メートル)は、全て手造り。サウナファンの間で徐々に知名度が高まり、九州各地から客が訪れている。

 後藤代表の義理の娘で中学教諭の由香さん(52)がDIYで取り組んだ。元々サウナ好きで自分でも造ってみたい―と3年前、ホームセンターやインターネットなどで資材を調達。本や知人のアドバイスを参考に約半年かけて完成させた。

 まきで石を熱して室温を高めるフィンランド式。石に水をかけて湿度を高め、発汗を促す。こだわりはドアにはめ込んだステンドグラスで、「外から光が差し込むとキラキラきらめいて美しい。夕暮れ時がお勧め」と由香さん。サウナ後は建物の横にある水風呂やリクライニングチェアで体を冷やすことができる。

 当初は農泊客限定だったが「一般にも公開を」との声が多く寄せられ、昨年9月末から土・日曜のみ、一般の利用も受け始めた。

 常連の自営業、浦末知紗さん(32)=豊後大野市三重町=は「更衣室からサウナ、水風呂までの動線がよく使いやすい。ホスピタリティーにあふれた接客も魅力的」という。

 施設名のハルモニアはフィンランド語で「調和」を意味する。由香さんは「サウナで心と体を整えてほしい。女性にも気軽に来てもらえれば」と話した。

 利用料は2時間2500円(税込み)。男女とも水着やTシャツを着て使用する。予約は専用サイト「サウナイキタイ」から。問い合わせはハルモニア(090.7272.3885)。

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