栃木の魅力を自転車で!新たに8つの連携ルート決定 サイクルツーリズムで活性化目指す

 自転車と観光を結びつけるサイクルツーリズムで地域の活性化を目指す県の協議会の会合が2月28日開かれ、東西南北の4つのルートを結ぶ8つの連携ルートが新たに示されました。

 栃木県ではサイクルツーリズムに向けて県内を東西南北の4つのエリアに分けたモデルルートを設けています。

 県北ルートの「ナス1」は、那須連山や那珂川、牧場などを巡り、県西ルートの「ルート25」は、男体山や中禅寺湖、日光の社寺などを回遊。県南ルートの「ワタ8」は、渡良瀬川や野木町の煉瓦窯のほか、唐沢山などのアップダウンを楽しめ、県東ルートの「おにハチ」は、鬼怒川のサイクリングロードや八溝山系の里山の景色を味わえます。

 協議会では、サイクルツーリズムの推進に向けてモデルルート同士を結ぶ8つの連携ルートが示されました。連携ルートは交通量の多い道路を避け、平野部と平野部、山岳地と山岳地を結び県道を優先的に使うことなどを条件に、これまで関係者などと共に実際に自転車で走って安全性などを確認したルートになっています。

 例を挙げると、県東と県北を結ぶルートは馬頭温泉郷のアップダウンと那珂川の絶景を楽しめる片道8キロ、30分のコース、県西と県南を結ぶルートは古峰原街道や大芦川沿いの比較的上級者向けの区間を繋ぐ片道8キロ、30分のコースになります。

 そのほか、サイクルツーリズムの実践例として宇都宮ブリッツェンの大谷地区などを巡るミニツアーや、那須高原ロングライドなど県北の自然や歴史をテーマにした取り組みが紹介されました。

 県スポーツ振興課の山形信之課長は「アマチュアや若い方、プロの方まで楽しめるいろいろなコース。栃木県ならではの走行ルートや景色、食、温泉などを体感してほしい」と話しています。

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