新潟県内で運転免許証作成できず、更新システムに障害 「うるう日」で免許作成機の日時に関する機能エラーか

 2月29日午前8時過ぎ、運転免許証の更新などを行う警察庁の「運転者管理システム」に障害が発生し、新潟県運転免許センター(聖籠町)とセンターの長岡、上越、佐渡の各支所で免許証が一時作成できなくなった。29日は4年に1度のうるう日で、免許作成機の日時に関する機能がエラーを起こしたことが原因とみられる。

 午前8時15分ごろ、作業しようとした新潟県運転免許センターの職員がエラーに気付いた。「運転者管理システム」から免許証の作成機に、 個人情報などのデータを送信できない状態になった。

 新潟県運転免許センターは29日午前11時前に復旧し、受け付けを再開。各支所は新しい免許証が後日送付となることを説明し、午後から受け付けを再開した。

 新潟県運転免許センターによると、長岡支所は午後1時半前、上越支所は午後3時過ぎにシステムが復旧したが、佐渡支所は3月1日以降に復旧する見込み。全県で約200人に免許証の即日交付ができなかった。

 佐渡支所では、免許更新のために訪れたが、新たな免許証を受け取れないまま帰宅する人が相次いだ。佐渡市の住民(73)は「視力検査だけ受けてきた。新たな免許証はまた後日取りに来なければならず、それは少し面倒だ」と困った様子だった。

 また、警察庁は神奈川、岡山、愛媛の3県警でも、運転免許証が発行できなくなるシステム障害があったと明らかにした。新潟県も含めた4県警は同じメーカーの作成機を使用しており、うるう日を考慮した設定になっていなかったという。

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