カージナルス・マイコラス 不振脱却を目指してピッチングを見直し

カージナルスのマイルズ・マイコラスは昨季、メジャー最多の35試合に先発し、2年連続3度目となるシーズン200イニングをクリアした。対戦した打者数(860)もメジャー最多であり、仕事量の面では文句なしだったが、メジャーワーストの226安打を浴び、自責点107もリーグワーストとなるなど、「質」の面では大きな課題を残した。今オフ、マイコラスは例年のように釣りをしたり、ゴルフを楽しむのではなく、家族と過ごす時間を大切にしつつ、ピッチングの見直しを行うことに多くの時間を費やした。

マイコラスはもともと圧倒的な球威を持っているわけではなく、多くの球種を巧みにコントロールすることで打者を封じていく「技巧派」の投手である。しかし、昨季は空振り率がメジャー最低レベルまで急落。守備シフトを制限する新ルールが導入された影響もあり、本来の打たせて取るピッチングが上手く機能しなかった。

昨季の反省を踏まえ、今季はピッチングの組み立てを変えるだけでなく、スライダーに磨きをかけ、空振りを増やすことを目指している。「いくつかの変化球に取り組んでいるし、今のところはいい感じだ」とマイコラス。「投球フォームを変えたり、変化球の投げ方を変えたりするというよりは、組み立てを変えようと思っている。昨季の組み立てはあまり成功したとは言えなかったからね。新しい組み立てが上手く機能すれば、いい成績を残せると思う」と35歳になった今でも向上心を忘れない。

また、「ストライクを投げすぎないこと」も今季のテーマの1つとなっている。マイコラスはメジャーでもトップクラスに四球が少ない投手として知られており、その結果、打者は積極的に振ってくるようになった。2ストライク後に投げたストライクを痛打される場面も目立った。「カウントや打者によっては、必ずボールを投げないといけない場面もある」とマイコラスは言う。「オープン戦の早い段階で手の内を明かすことはしたくないけれど」としつつも「2ストライク後、ゾーン外やゾーンギリギリのボールで弱い打球をもっと打たせる必要がある」と自身の課題について言及した。

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