中国新興EVメーカーの理想汽車、23年売上高1千億元超す

中国新興EVメーカーの理想汽車、23年売上高1千億元超す

理想汽車の常州工場でラインオフする完成車。(1月10日撮影、南京=新華社記者/季春鵬)

 【新華社北京2月29日】中国電気自動車(EV)メーカー、理想汽車が26日に発表した2023年12月期決算は、売上高が前年比2.7倍の1238億5千万元(1元=約21円)、純利益が118億1千万元、納車台数が2.8倍の37万6千台だった。売上総利益率も19.4%から22.2%まで上がり、自動車の売上総利益率の上昇が寄与し、同社は年間売上高が1千億元を超えた中国初の新興メーカーとなった。

 23年第4四半期(10~12月)決算は売上高が前年同期比2.4倍の417億3千万元、調整後純利益が44億9千万元、納車台数は2.8倍の13万1805台だった。売上総利益率は20.2%から23.5%に上昇した。

 同社は3月1日、純電動のファミリー向け多目的車(MPV)「MEGA」とスポーツタイプ多目的車(SUV)「Lシリーズ」の24年モデルを発売する。新車の納車は販売増をさらに押し上げる見通しで、24年第1四半期(1~3月)決算が過去最高を更新すると見込む。納車台数は前年同期比90.2~95.9%増の10万~10万3千台、売上高は66.3~71.3%増の312億5千万~321億9千万元との予想を示した。

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