「カシジェーの魅力知って」 来月2日 那覇でイベント

 泡盛の蒸留かすであるカシジェーの魅力を知ってもらおうと、県内在住の料理研究家の田中えりさん=写真=が3月2日に第一牧志公設市場でイベントを企画している。

 カシジェーは豊富なクエン酸を含み、爽やかな酸味が特徴で、もろみ酢の原料として知られる。カシジェーイュ(かす汁魚)という魚をあえた宮廷料理があり、かつては調味料として使われていたが、近年は市場に出回ることが少なくなっている。

 東京で育った田中さんは国内の大手航空会社に客室乗務員として勤務している時に沖縄の伝統料理に興味を持ち、2008年に沖縄に移住。雑誌のライターをしながら沖縄の伝統的な料理や家庭料理を研究し、22年には書籍「沖縄 いつもの家族ごはん」(講談社)を出版した。「おいしく体にも良いカシジェーの魅力を多くの人に知ってもらいたい」と呼びかけている。

 イベントではカシジェーを練り込んだ沖縄そばの麺を手打ちし、泡盛と合わせて楽しむ。参加費は9千円で定員40人。

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