中国ラッキンコーヒー、23年の売上高249億元 店舗は1万6千店超す

中国ラッキンコーヒー、23年の売上高249億元 店舗は1万6千店超す

ラッキンコーヒーの店舗でコーヒーを注文する人たち。(資料写真、アモイ=新華社配信)

 【新華社北京3月1日】中国コーヒーチェーン大手の瑞幸珈琲(ラッキンコーヒー)が発表した2023年12月期決算は、売上高が前年比87.3%増の249億300万元(1元=約21円)と過去最高を更新した。営業利益は米国会計基準(GAAP)ベースで2.6倍の30億2600万元。直営店の売上高は82.7%増の178億8千万元、フランチャイズ店は2.0倍の62億2600万元だった。

 新規出店は8034店で、23年末時点の国内店舗数は1万6218店。うち直営店が1万598店、フランチャイズ店が5620店となった。海外進出も果たし、シンガポールで30店を出店した。

 23年第4四半期(10~12月)の売上高は前年同期比91.2%増の70億6500万元で、うち直営店は89.2%増の51億300万元、フランチャイズ店は2.1倍の17億6400万元だった。売上高は大幅増となったが、季節要因や1万店達成キャンペーンの値引き、激しい業界競争などが響き、利益の伸びはやや鈍化した。

 新製品は102種類を発売。商品の販売数は20億点、オーダーを受けて作るドリンクの販売数は19億杯をそれぞれ超えた。販売数が1億を超えた商品は23年末時点で8SKU(ストックキーピングユニット=在庫管理上の最小単位)となった。

 郭謹一(かく・きんいつ)董事長兼最高経営責任者(CEO)は「2023年はわが社にとって一里塚的意義を持つ年だった」と指摘。激しい業界競争の中でも独自のビジネスモデルと限りない製品イノベーション、スケールメリットにより過去最高の売上高を実現したとし「利益水準も全体として健全かつ制御の範囲内であり、わが社の見通しと戦略方向に沿っている」と述べた。今後については、現在の発展戦略と価格戦略を維持し、顧客へ利益を還元するとともに市場シェアを拡大し続け、消費者にコストパフォーマンスの高い良質なコーヒーを提供し、中国コーヒー市場の持続的な前進を推進していく考えを示した。

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