研究生らが登り窯で作品を焼き上げる 益子

 益子焼の製作技術を学んでいる研修生たちが2月29日、益子町にある登り窯で作品を焼いて完成させる本焼成を行いました。

 益子町にある県窯業技術支援センターでは、益子焼などの陶器づくりにかかわる人材を育てています。今年度は、基礎を学ぶ「伝習生」とスキルアップを図る「研究生」の合わせて17人が技術を磨いています。

 毎年この時期には、伝統的な焼き方の一つ、登り窯を使った焼成を体験しています。2月29日午前6時からの本焼成では、登り窯におよそ1000点の作品を入れて、登り窯の「色見穴」と呼ばれる側面の穴をのぞいて、火の勢いを確かめながら、次々に薪をくべていきました。窯の正面の大口や助け口と呼ばれる側面の穴から、薪をくべるたびに登り窯からは、黒煙と炎が上がりました。
 
 本焼成は3月1日の正午ごろまで夜通しで薪をくべる作業を行い焼き上げますが、窯の中の温度は最高で1300度近くまで達するということです。

 焼きあがった作品は3月5日に窯出しされる予定で、作品の一部は3月中旬に卒業制作として益子陶芸美術館で展示されるということです。

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