マカオ、2024年1月の平均ホテル客室稼働率は85.9%…宿泊客数コロナ前2019年同月上回る

大型カジノIR(統合型リゾート)が建ち並ぶマカオ・コタイ地区の夜景(資料)=2020年7月本紙撮影

 マカオは人口約68万人、面積約32平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR(統合型リゾート)に加え、マカオグランプリをはじめとした大規模イベントが数多く開催されるアジア有数の国際観光都市として知られる。

 マカオの年間訪マカオ外客数(インバウンド旅客数)は2020年から2023年まで丸3年にわたって低迷が続いたが、昨年(2023年)の年初からアフターコロナとなり、急回復している。

 今年1月のインバウンド旅客数は前年同月から104.7%増、前月から2.8%減の286万1609人。

 マカオ政府統計調査局は2月29日、今年1月のホテル宿泊客関連統計を公表。今年1月の平均ホテル客室稼働率は85.9%で、前年同月から14.5ポイント(pt)上昇、前月からは横ばい。

 ホテル等級別では、5つ星が前年同月から16.7pt上昇の87.2%、4つ星が14.0pt上昇の84.0%、3つ星が7.0pt上昇の83.8%、2つ星ホテルが10.3pt上昇の87.8%、エコノミー宿泊施設が16.9pt上昇の78.9%。なお、5つ星ホテルの供給客室数が23.7%増、4つ星ホテルが15.0%増、3つ星ホテルが13.2%増、2つ星ホテルが18.0%増、エコノミー宿泊施設が37.1%増だった点も考慮する必要がある。

 今年1月末現在、マカオで営業中のホテル数は前年同時期から16軒増の141軒、供給客室数は20.4%増の4.64万室あり、このうち5つ星ホテルが3軒増の38軒で、供給客室数は全体の60.3%を占める2.80万室。

 今年1月のマカオのホテル宿泊客数は前年同月から55.7%増の132.0万人。コロナ前2019年同月との比較で7.4%増に。このうち中国本土からの旅客が50.5%増の100.4万人、香港からの旅客が28.3%増の14.0万人、台湾からの旅客が310.2%増の3.2万人。グレーターチャイナエリア以外では、韓国からの旅客が1756.0%増の3.1万人、日本からの旅客は439.0%増の7700人に。ホテル宿泊客の平均滞在時間は前年同月から0.1日短い1.6日、ただし2019年同月との比較では0.2日延びた。

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