米国は宇宙軍事化・戦場化の最大推進者 中国国防部

米国は宇宙軍事化・戦場化の最大推進者 中国国防部

中国国防部の張暁剛報道官。(資料写真、北京=新華社配信)

 【新華社北京3月1日】中国国防部の張暁剛(ちょう・ぎょうごう)報道官は2月29日の記者会見で、米空軍長官がこのほど、中国の長距離ミサイルや対衛星兵器の保有量増大が航空戦や宇宙情報などの分野における米国の優位性を脅かしていると述べたこと、米空軍が中国との戦略的競争に資源を全面的に集中させるため、空軍の再編と宇宙軍の新設を発表したことについて質問を受け、次のように述べた。

 米国はいわゆる他国の脅威を口実に軍事力を拡大しており、中国はこれに断固反対する。周知の通り、米国は宇宙を「戦闘領域」と定義し、攻撃的宇宙兵器を開発、配備し、軍事演習や技術実験を行い、さらに悪意を持って他国の宇宙機を追跡し、危険な接近を行い、衝突の危険を生じさせており、宇宙軍事化・戦場化の最大推進者で、宇宙の安全にとって最大の脅威となっている。

 中国は一貫して宇宙の平和利用を堅持し、宇宙軍拡競争に反対し、宇宙領域の人類運命共同体構築を積極的に推進している。われわれは米国に対し、冷戦・ゼロサム思考を捨て、虚偽の言論を広めるのをやめ、宇宙における軍拡・戦争準備行為をやめ、しかるべき責任を真に担い、世界の戦略的安全・安定への深刻なダメージを防ぐよう促す。

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