AIが効率のよいルートを選択!AIデマンド交通「のるイコつやま」実証実験スタート　[岡山県津山市]

　岡山県津山市では、令和6年3月1日から、AIを活用したデマンド交通(予約型乗合交通)「のるイコつやま」の実証実験を開始しました。

　事前に予約した人を、バンやセダン型の車両で迎えに行き、他の利用者と乗り合わせて、それぞれの目的地に順番に送迎する交通サービスです。出発地・目的地や利用したい時間を指定すると、AIが交通状況や乗客の目的地から最適なルートを選択して、乗車時間を指定します。

　運行地域は、平成17年の市町村合併前の町村地域(加茂地域、勝北地域、久米地域、阿波地域)で、利用はそれぞれの地域内に限ります（一部地域は隣接した地域の市が指定した乗降場所まで運行）。乗降できる場所は、利用者の自宅周辺、各運行地域内の公共施設・駅・バス停・商業施設・医療機関など、指定ポイント約4,300カ所。移動手段を持たない高齢者や障害のある人などの外出支援、移動手段の確保と合わせ、JRや路線バスなど公共交通機関とのアクセス向上による利用促進も目指します。

　利用者は、乗車日の10日前から前日午後5時までに、WESTERアプリ(西日本旅客鉄道提供)または専用ウェブサイトか、のるイコつやまコールセンターに電話することで予約できます。運賃は、現金、クレジットカード、電子マネーまたは2次元コード決済で、降車時に支払います。

　地域住民だけでなく、地域を訪れる人など誰でも利用できるサービスで、実証実験の結果を踏まえ、令和6年度中の本格運行を予定しています。