日本時間３月２日、タイガースのＡ・Ｊ・ヒンチ監督は今季の開幕投手を左腕タリック・スクーバルが務めることを発表した。左ひじの手術を受けた影響で１年前のキャンプではリハビリに取り組んでいたスクーバルだが、昨年７月に戦列復帰すると15先発で７勝３敗、防御率2.80をマーク。９月には月間MVPも受賞した。スクーバルが開幕投手を務めるのはメジャー５年目で初めて。日本時間３月29日に敵地で行われるホワイトソックスとの開幕戦に先発することが決まった。
ヒンチ監督は「彼は開幕投手を勝ち取ったんだ」とコメント。「まず第一に、彼は本当に才能豊かだ。第二に、彼はしっかりと準備をしており、素晴らしいコンディションを保っている。彼の取り組み方、存在感、チームメイトとの関わり方、すべてが素晴らしい。開幕投手は素晴らしい栄誉だし、彼を指名できるのは私にとっても光栄なことだ。彼はこれから何度も開幕投手を務めることになるんじゃないかな」とスクーバルを開幕投手に指名した理由について語った。
スクーバルは１年前のことを振り返り、「毎日、裏のグラウンドでキャッチボールをして、60フィート、75フィートと徐々に距離を伸ばしているところだった。去年の今頃は、試合に出ることなんて全く頭になかった」とコメント。「今年は開幕投手を務めることになった。それは本当に特別なことだ。一生の思い出になると思う。本当に嬉しいよ」と開幕投手に指名された喜びを口にした。
タイガースで生え抜きの選手が開幕投手を務めるのは2017年のジャスティン・バーランダー以来。それ以降はジョーダン・ジマーマン、マシュー・ボイド、エデュアルド・ロドリゲスと他球団から獲得した選手が開幕投手を務めてきた。今季はエースとして期待されるスクーバルだが、「正直、肩書はどうでもいいと思っている。そんなことより試合に勝ちたいんだ」とエースになることではなく、チームを勝利に導くことだけを考えているようだ。
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