18歳から29歳の未婚男女「将来、子どもを欲しくない」が半数。 妊活を始めて授かるまでの期間の平均は?最新の『妊活白書』が示すもの

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製薬大手のロート製薬が3月1日、妊活に対する意識調査「妊活白書」2023年度版を発表した。

18歳から29歳の未婚の男女400人のうち、「将来、子どもをほしくない」と回答した割合は55.2%にのぼり半数を超えた。

一方、子どもを望まない女性のうち4人に1人が「将来考え方が変わった時のために子どもを授かれる可能性を残しておきたい」と未来の選択肢を広げることを望んでいることが分かった。調査結果からは若者の考えが見えてくる。

『妊活白書2023』の調査結果が示すもの

『妊活白書』はロート製薬が2018年から発表している。「妊活」に対する知識・理解の普及を目指す目的で毎年実施されている。

6回目となった2023年度版では「今は望まなくとも、将来考えが変わって子どもが欲しくなったときのために選択肢を残しておきたい」という若年女性が多いことが示された。

まず、「子どもが欲しいかどうか」という質問に対し、「現在子どもを欲しいと思っていないし、将来も欲しいとは思わない」と回答した若年未婚男女は全体の55.2%だった。男女別に見ると、男性が59.0%、女性が51.1%で男女ともに半数を超えた

このうち、「将来考えが変わったとき子どもを授かれるよう、妊娠できる身体の状態を維持しておきたい」との質問に「はい」と答えた人の割合は、男女合わせると約5人に1人。女性では約4人に1人だった。また、この女性のうちの約5人に1人は「卵子凍結に興味を持っている」と回答。卵子凍結に対する関心の高さも示された。

総じて結果からは、将来的に子どもを持つ可能性を残して未来の選択肢を広げたいと考える人が一定数いて、女性の方が割合が高いことが分かった。

ロート製薬『妊活白書2023』より

妊活を始めて子どもを授かるまでの期間の平均は?

実際に妊活を経て子どもを授かった経験のある女性に対する質問では、68.8%が「妊活開始前に想像したよりも妊娠は成功しづらい」と回答。

58.4%の人が「もっと早くから妊娠のための準備や妊活を始めておいた方が良かった」と答えていた。

妊活を経て子どもを授かった経験のある女性が「実際に妊活を始めてから子どもを授かるまでにかかった期間の平均13.6ヶ月という結果だった。

出産時(※現在妊娠中の場合は現在)の年齢別に見ると、18歳から24歳では6.7ヶ月、25歳から29歳では10.3ヶ月、30歳から34歳では14.6ヶ月、35歳から39歳では16.4ヶ月、40歳から44歳では19.5ヶ月。年齢が上がるにつれて期間が伸びる傾向が見られた。

ロート製薬『妊活白書2023』より

妊活を経て子どもを授かった経験のある女性のうち、65.0%が「若い頃に妊娠・出産に関する正しい知識を得ておきたかった」と回答。

67.5%が「妊娠に関する知識を得る機会が不足している」と答え、正しい知識を早くから得ていることの重要性も示された。

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