中国の「春運」期間の航空旅客数、約1カ月で延べ7020万人

中国の「春運」期間の航空旅客数、約1カ月で延べ7020万人

上海虹橋空港で成都行きの国産大型旅客機「C919」に乗り込む乗客ら。(1月26日撮影、上海=新華社配信)

 【新華社北京3月2日】中国民用航空局発展計画司の張清(ちょう・せい)司長は2月29日の記者会見で、春節(旧正月)の特別輸送態勢「春運」(今年は1月26日~3月5日)期間の民間航空業の旅客輸送量が2月27日までの約1カ月間(33日)で前年比56.3%増(2019年比16.6%増)の延べ7020万人、1日当たり213万人に上ったと発表した。春運期間には複数の指標が過去最高を更新した。

 旅客便運航数は29.8%増(同3.7%増)の56万8千便、1日当たりでは1万7222便となった。

 中国の民間航空業は今年に入って好調な滑り出しをみせた。1月の貨物と旅客を合計した輸送トンキロは前年同月比57.1%増(19年同月比9.3%増)の116億1千万トンキロ。旅客輸送量は44.1%増(同7.3%増)の5731万8千人となり、単月としてコロナ後の最高を更新した。民間航空による貨物・郵便物の輸送量は53.9%増(同12.2%増)の75万3千トンで、6カ月連続でコロナ前の水準を超えた。

 24年通年を展望すると、航空会社が活力を取り戻し、営業と運行が正常な軌道に戻り、業界発展の原動力がさらに強まると見られる。質の高い成長を支える諸条件が整い続け、航空業は速やかで健全な発展を続ける新段階に入る。輸送トンキロ、旅客輸送量、貨物・郵便物の輸送量などの主要指標は全体的にコロナ前の水準を超え、旅客輸送量は前年比2桁増となり、貨物・郵便物の輸送量は小幅ながら増加が見込まれている。

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