大谷翔平選手が結婚会見で見せた配慮。「子ども」への質問の切り返しに称賛の嵐。「言いたくないことは言わない」スタンス貫く

大谷翔平選手

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2024年2月29日。閏(うるう)年で4年に1度にしかないその日の夕方、日本や世界に衝撃を与えるニュースが飛び込んできた。

ロサンゼルス・ドジャース大谷翔平選手の結婚。本人が公式インスタグラムで発表すると、日本や世界のメディアがこぞって速報で伝えた。

発表文で「囲み取材で対応させていただく」と伝えていたように、日本時間の3月1日早朝、大谷選手は記者から結婚に関する質問に答える場を設けた。

その言葉の一つ一つに注目が集まったが、そこで見えたのは大谷選手の揺るぎないスタンスとパートナーへの配慮だった。特に子供に関する質問への答えが称賛された。改めて会見を振り返る。

言いたくないことは言わない。貫いたスタンス

日本時間の1日、アリゾナ州グレンデールのキャンプ施設で開かれた囲みの記者会見。まず、大谷選手は外国の記者らから結婚を祝福されたのち質問を受けた。

記者から「入籍日はいつか。奥さんはどのような人なのでしょうか?」と聞かれると、大谷選手は「日本人の方で、入籍日は言わない。特に言わなくていいかなと思っているので、至って普通の人っていうか、普通の人です」と答えた。

大谷選手はパートナーに初めて会ったのは3、4年前くらいと明かした。

続けて、「FAの判断に影響あったか」と問われると、大谷選手は「それは全くなかったです」と断言。「彼女自身も僕の意見を尊重してくれてますし、ここまで野球とは別のことなので、どこに行ってもくる(一緒に来てくれる)っていう感じだったので、そこはもう全く関係なく、自分がどこで野球したいかが一番だった」と語った。

「なぜ結婚発表がこのタイミングだったのか」という質問に対しては、大谷選手は次のように答えた。「シーズン中よりも、シーズンに入る前がもちろん自分自身もそうですし、全部トータルで見たときに、入る前がもちろん一番ベストじゃないかなっていうところだったのと、時期に関しては書類が(準備等)色々とあったので、整理しなきゃいけないところもあったので時期的にもうちょっと早めにしたかったっていうのはあるんですけど、そういう関係で少し延びて今日になったっていう感じですかね」取材はここから、日本の記者からの質問に変わる。

まず、「結婚を発表しないということもできた。その中で、ちゃんと会見(発表)したのはどういう意図ですか?」と問われると、大谷選手は「一番は皆さんがうるさいので(笑)。しなかったらしなかったでうるさいですし、今日まずここで(発表)して、野球に集中したかったというのが一番です」と冗談を交えながら煙に巻いた。

会見ではこの場面、笑いが飛び交っていたが、大谷選手の「皆さんがうるさいので」という言葉には、本音が幾分か含まれているという印象だった。

続いて「結婚の決め手」に関する質問に対し、大谷選手は「何でしょうね。特にこれっていうのはないというか。一緒にいて楽しい人ですし、なんとなくずっといるところを想像できたんじゃないですかね」と淡々と答えた。

この後に続く質問は、ニュース動画を視聴した人も大勢いるだろうが、「どんなところに惹かれたか」「奥さん(パートナー)が作る好きな食事」「交際期間はどれぐらいか」などが続いた。

大谷選手が具体的に答えなかったのは、「プロポーズの言葉は?」という質問と「馴れ初め」に関する質問だった。

大谷選手はプロポーズの言葉を「あえて言う必要はないと思います」とし、はっきりと自身のスタンスを示した上で、「普通に言いました」とした。

プライベートに関して自身が言いたくないことを公の場で無理に言う必要はない。この大谷選手の対応にSNSでは「潔くていい」「別に答えたくないなら答えなくて良い」などとコメントが相次いだ。

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称賛された「子ども」に関する質問への答え

ネット上でもっとも会話が溢れていたのは、子どもに関する質問についてだった。大谷選手は記者から「別のインタビューで将来的な子供の話とかをしてましたが(今後の)イメージは?」と問われ、次のように答えた。

「もちろんそうなればいいですけど、自分以外のことは言うと叶わないような気がするのであんまり言いたくないっていう感じですかね」

SNSでは「この時の大谷の答えが素晴らしかった。子どもを自分(大谷選手自身)が産むわけじゃない。色んなケースが考えられるし、パートナーにプレッシャーを与えたりしないという意思を感じた」「とても配慮がある答え方。自分だけではどうすることもできないことだと理解している」「そうなればいいと言ってはいるけど『欲しい』と安易に言わないところに優しさと人間性が出てる」など、称賛の声が数多く上がっていた。

子どもに関する考えや妊娠の事実など、日本ではこれまでも多くの著名人に対しこのような質問がぶつけられてきたが、大谷選手の言葉にはパートナーへの配慮が垣間見えた。

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