伊東純也はフル出場で中村敬斗は途中出場…S・ランスは主将痛恨ミスでリールに惜敗【リーグ・アン】

[写真:Getty Images]

リーグ・アン第24節、スタッド・ランスvsリールが2日にスタッド・オーギュスト・ドローヌで行われ、アウェイのリールが0-1で勝利した。なお、ランスのMF伊東純也はフル出場、FW中村敬斗は72分から途中出場した。

前節、退場者を出しながらもダラミーの2ゴールの活躍によってル・アーヴルを撃破し、劇的な形でリーグ5戦ぶりの白星を手にした8位のランス。連勝を狙う今節は5位のリールをホームで迎え撃った。この試合では伊東が引き続きスタメンも中村はベンチスタートとなった。

共に[4-3-3]の布陣で臨んだ上位対決は、立ち上がりからボールの主導権を争う拮抗した展開となる。

ランスは開始4分にカドラが両チームを通じて最初のシュートを放つが、以降はボール保持率こそ五分五分もリールにペースを握られる。20分にはボックス左に持ち込んだシェグロヴァのシュートのこぼれ球をゴール前に詰めたデイビッドに蹴り込まれるが、ここはGKディアウが見事な連続セーブで阻止した。

攻撃の形を見いだせない状況で右サイドの伊東の打開力に期待が集まるが、この日はなかなか良い形でボールを受けることができず。幾度かのクロスも味方との呼吸が合わない場面が多く、チーム同様にフラストレーションが溜まる形で前半を終えた。

後半も一進一退の攻防が続くなか、ランスに痛恨のミスが出てしまう。56分、最後尾でバックパスを受けたアブデルハミドがGKに戻そうとしたボールが蹴り損ねとなると、これを狙っていたデイビッドがGKのポジションを見極めてミドルシュートを流し込んだ。

キャプテンの信じがたいミスでリードを奪われたランスはここからリスクを冒して前に出る。60分過ぎに両サイドバックを入れ替えると、72分にはカドラとテウマを下げて中村とディアキテとアタッカーをピッチに送り込む。その中村は投入から数分後にエリア外から足を振るなど、積極的なプレーで攻撃の活性化を図る。

後半終盤にかけては守備的な交代策で逃げ切りを図るリールに対して、ランスが押し込む展開に。前半は沈黙した伊東もこの時間帯に入ってようやく前向きな状態での仕掛けやクロス、ラストパスで存在感を示し始める。

その後、7分が加えられた後半アディショナルタイムには中村に見せ場が訪れる。94分、ボックス左で複数のDFに囲まれながらもカットインから右足を振り抜く。だが、完璧なミートには至らなかったグラウンダーシュートはGKシュヴァリエのセーブに阻まれた。

そして、試合はこのままタイムアップを迎え、リールに競り負けたランスは重要な上位対決を落として連勝を逃した。

© 株式会社シーソーゲーム