【関西弁】育児中に思わず出る関西弁10選!関東のママ友に伝わらないことも

関西と関東の子育て費用も比較

子育てをしていると、「犬」を「わんわん」と呼んだり、「足」や「歩く」を「あんよ」と言ったりと、赤ちゃん言葉が出ることがあります。

保護者と小さな子どもがかわいらしい言葉でお話ししているのを見かけると、なんだか癒されますよね。

実は子育て中に使う言葉のなかには、特定の地域でのみ伝わるものもあるのだとか。

そこで本記事では、育児中に思わず出る関西弁を10個紹介します。

記事の後半では関東と関西における子育て費用も比較してみます。

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関西弁1. スコップ・シャベル

スコップ?シャベル?関西ではどちらを使うか

穴を掘るときに使用するスコップとシャベル。

実は関西と関東では違うものを指し、関西では片手で持てる小さいサイズの方を「スコップ」、大きい方を「シャベル」と呼ぶのが一般的です。

一方関東では、小さい方を「シャベル」、大きい方を「スコップ」と呼びます。

子どもを公園の砂場で遊ばせているときに関東でいう「シャベル」を「スコップ」と言い、うまく意味が通じなかった方もいるそうですよ。

関西弁2. おもちゃを「なおす」

関西弁では「修理する」以外に、「片付ける」という意味でも「なおす」と言うことがあります。

そのため友達と遊び終わった後、子どもに「おもちゃなおそかー」と呼び掛けたところ、関東のママ友に「どこか壊れた?」と尋ねられたことがある人もいます。

関西弁3. コマ

「コマ」と聞くと、クルクルと回る昔ながらの日本のおもちゃをイメージする方も多いでしょう。

もちろん関西でもおもちゃの「コマ」を指すことがありますが、それに加えて「自転車の補助輪」の別名として使うこともあります。

言われてみれば、補助輪の形はおもちゃの「コマ」と似ているような気がしますね。

ちなみに補助輪ありの状態を「コマあり」、補助輪がないことを「コマなし」、片方だけ補助輪が付いていることを「片コマ」と呼び分けている人もいます。

関西弁4. おっちん

「おっちん」は、子どもにきちんと座るよう呼び掛けるときに使うフレーズです。

飲食店や電車の中などでは、保護者が子どもに「おっちんしよか」と言っている様子をよく見かけます。

「ちゃんと座る」「ちんと座る」に「お」が付き、「おっちん」と言うようになったそうです。

関西弁5. よして

「仲間に入れて」の意味の「よして」

「よして」は、仲間に入れてほしいときによく使われる言葉です。

公園や幼稚園では、子どもが他の子に対して「よーしーてー」と言い、輪に入っていく光景を見かけることもあります。

筆者は関西の中で引っ越しを経験しているのですが、同じ関西でも使う地域と使わない地域に分かれます。

引越し先で「よして」と言われた際、「やめて」という意味で捉えてしまったこともありました。

同じように、関東のママ友に驚いた顔をされたことがある人もいます。

関西弁6. まんまんちゃんあん

「まんまんちゃんあん」は、お仏壇やお墓、仏像などを拝むときに使う関西の赤ちゃん言葉です。

「まんまんちゃん」は「南無阿弥陀仏」から転じて「仏様」、「あん」は「あな尊し」という古い言葉から「拝む」という意味になったと考えられています。

関西弁7. むいむい

「むいむい」は、虫のことを指す関西の赤ちゃん言葉です。

虫のなかでも、特にイモムシのことを指すことが多いのだとか。

ほかにも、みかんなどの皮を剝くときにも「むいむい」と言うことがあるそうですよ。

関西弁8. やんぴ

「やんぴ」は、「やめた」「抜ける」といったニュアンスの関西弁です。

主に子どもが使う言い回しで、「やーんぴ」と言って遊びをやめるときに使います。

イントネーションは、共通語でいう「やーめた」とほとんど同じです。

関西圏でも人によって少し言い方が変わるようで、「やんぺ」と言うこともあるのだとか。

「やんぴ」「やんぺ」を使わない地域の人からすると、「ぱぴぷぺぽ」で終わる言葉をあまり聞く機会がないため、不思議に感じることもあるそうです。

関西弁9. わや

「わや」は、むちゃくちゃな状態を表現するときに使われる関西弁。

部屋がおもちゃや服でごちゃごちゃになっているときや、子どもが上手くご飯を食べられず机の上や口周りを汚してしまっているときなど、子育て中はいろんな場面で登場する言い回しです。

ちなみに「わや」は関西以外にも、中四国や北海道など広範囲で使われているそうです。

関西弁10. テレコ

テレコは、「あべこべ」「入れ違い」「互い違い」といった意味の関西弁です。

育児中は、子どもが靴下や靴を逆に履いてしまったときなどによく使用します。

最近の若い世代は「テレコ」と言う人が少なくなりつつあり、主に年配の方がよく使っているのだとか。

もともとは歌舞伎用語で、2つの話の筋を1つの脚本にまとめ、交互に上演していくことを指していたそうです。

関西と関東の子育て費用を比較

居住地によって子育てにかかる費用に差があります。

総務省「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 2022年 都市階級・地方・都道府県庁所在市別1世帯当たり支出金額,購入数量及び平均価格」によると、関西と関東の子育て費用は以下のとおりでした。

関東と関西の子育て費用を比較

関西の子育て費用

  • 男子用学校制服:1万9774円
  • 女子用学校制服:2万7941円
  • 通学定期代(鉄道):3562円
  • 授業料等:10万8789円
  • 教科書・学習参考教材:2609円
  • 補習教育:3万7617円
  • 教養娯楽用品:8万7756円
  • 月謝類:3万3655円

関東の子育て費用

  • 男子用学校制服:2万3183円
  • 女子用学校制服:2万1486円
  • 通学定期代(鉄道):4110円
  • 授業料等:13万5020円
  • 教科書・学習参考教材:2428円
  • 補習教育:4万3630円
  • 教養娯楽用品:8万8517円
  • 月謝類:3万8508円

全国平均の子育て費用

  • 男子用学校制服:2万0784円
  • 女子用学校制服:2万2145円
  • 通学定期代(鉄道):3175円
  • 授業料等:10万0482円
  • 教科書・学習参考教材:2585円
  • 補習教育:3万4196円
  • 教養娯楽用品:8万6101円
  • 月謝類:3万3186円

授業料等は、関東の方が関西よりも2万6000円ほど支出額が大きいようです。

それ以外の項目は、関東の方が大きかったり関西の方が大きかったりしますね。

全体的に見ると、授業料等の影響で関東の方が子育てや教育にお金がかかりやすいと言えるのではないでしょうか。

日本各地に地域ならではの言い回しが!あなたが聞いたことがある育児中の言葉も方言かも?

子育て中に使うフレーズを調べてみると、宮城県では子どもに「座りなさい」と伝えるときに「じゃんしなさい」と言う人がいたり、愛媛県・広島県・山口県などの一部地域では「魚」のことを「タイタイ」と呼んだりしていることが分かりました。

育児中に使う言葉には、全国共通のものもあれば地域ならではの言い回しもあると考えられるでしょう。

もしかすると、あなたが今まで聞いたことがある言葉のなかにも、方言が含まれているかもしれませんね。

「他の地域の人には伝わらなかった」「全国共通でないと知って驚いた」といった経験がある方は、ぜひ周りの人との話のネタにしてみてください!

参考資料

  • 総務省「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 2022年 都市階級・地方・都道府県庁所在市別1世帯当たり支出金額,購入数量及び平均価格」

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