国東市「むさしこども園」が食育コンテストで最高賞 朝食作りなど保護者をサポート【大分県】

受賞を報告した岩元亜里沙保育教諭(右から2人目)ら=国東市役所
おいしそうに給食を頬張る園児=国東市のむさしこども園

 【国東】NPO法人幼年教育・子育て支援推進機構(東京都)が主催する食育コンテストで、国東市武蔵町糸原の「むさしこども園」(正本秀崇園長、127人)が最高の内閣府特命担当大臣賞を受賞した。0歳児の保護者に食べることの大切さを伝えたり、朝食・弁当作りのサポートをするなどの取り組みが評価された。

 コンテストは各園の食育活動を応援するのが目的で18回目。今回は全国の幼稚園や保育園、認定こども園などから34件の応募があった。

 むさしこども園は「目指せ!食いしん坊♪こども・家庭・園を繋(つな)いでいく食環境」をテーマに実践。0歳児の保護者に寄り添いながら食べることの大切さを伝え、朝食・弁当作りをサポートしている。五感を使って味わうことを子どもらに教え、それぞれに合った食育活動も進めている。

 取り組みを主導した岩元亜里沙保育教諭(32)は「園で使う多様な食材を保護者に知ってもらう良い機会にもなった。食が細かった子らが好き嫌いなく積極的に食べるようになってくれたのが何よりうれしい」と話した。

 同園の受賞は、子どもが食べる楽しさを感じられるサポートに取り組んで優秀賞を受けた昨年度に続き2年連続。

 2月上旬、園の関係者が市役所を訪れて報告した。正本律子副園長が「地域の方々の協力のおかげで2年続けて受賞することができた」とあいさつ。松井督治市長は「食の面での子育て支援をこれからも頑張ってください」と述べた。

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