内藤剛志主演「警視庁強行犯係 樋口顕」SP第14弾が決定。「複雑に絡み合った糸をほどき、犯人を探してみて」

テレ東系では4月1日に、月曜プレミア8「今野敏サスペンス 警視庁強行犯係 樋口顕 -炎上-」(午後8:00)を放送。内藤剛志が主演を務める大人気刑事ドラマシリーズが新作のスペシャルドラマとして帰ってくる。

本格警察小説の名手・今野敏氏の原作による本格ミステリーをドラマ化した「強行犯係 樋口顕」シリーズは、20年にわたりスペシャルドラマとして13作が放送され、2021年、22年には「金曜8時のドラマ」枠で連続ドラマとしてオンエアされた。警視庁刑事部捜査一課強行犯係の警部・樋口顕を、これまでのシリーズ同様、数々の刑事役を務めてきた“刑事ドラマのスペシャリスト”内藤が熱演する。

樋口を支えるおなじみのレギュラーキャストも再集結する。

樋口の盟友にして最大の理解者である警視庁生活安全部少年事件課の警部である氏家譲役・佐野史郎や、樋口をはじめとした強行犯係を見守る上司の警視庁刑事部捜査一課管理官の天童隆一役・榎木孝明。ジャーナリストとしての情熱を持った新聞記者・遠藤貴子役の矢田亜希子、樋口の妻・恵子役の川上麻衣子と娘・照美役の逢沢りな、さらに、樋口を支える部下・菊池和真役の佐野岳、藤本由美役の片岡萌美、中田裕之役の小松利昌といった樋口班のメンバーもそろう。

SNSの炎上が絡む強盗殺人事件の真相を樋口らが追う、第14弾となる今回のスペシャル。ゲストキャストも一挙に発表された。

渡辺いっけいが、強盗殺人犯の容疑がかかる梶山浩史役で出演。また、宇垣美里が被害者と同じアイドルグループのメンバーだった岩崎可奈子役、あめくみちこが恵子の友人・浅井佳純役を務める。ゆってぃは強盗犯らが逃げ込んだファミレスの店長・飯塚進役、お笑いコンビ・駆け抜けて軽トラ(小野島徹、餅田コシヒカリ)の2人がファミリーレストランの客・越川薫役、北川千鶴役で登場する。

内藤は「『では、お芝居をつくりましょう』児玉組の朝はこの言葉から始まる。氏家が、天童さんが、ゲストの皆さんが動き始める。少しずつ物語が動き出す。最高にワクワクする瞬間です」とシリーズならではの撮影現場の様子を伝えつつ、「今回は、炎天下の東京、(神奈川の)鎌倉、横須賀などでロケが行われました。スタッフキャスト全員で猛烈な夏の暑さを、ドラマの熱さに変え、すてきな作品に仕上がりました」と手応えをにじませる。

加えて、「さて、タイトルは『炎上』。ほんの一握り、たった数人のひがみや憎しみが大きな悪意となる。現代の風景かもしれません。しかし『ネット社会での炎上』には、必ず火をいけた人、それを燃え広がらせた人がいます。どこまでも人間の問題です」とストーリーの重要な要素を挙げ、「本作にはさまざまな立場の人間が登場します。うらやむ人、憎まれた人、願った人、善意の人、祈った人…。ぜひ、複雑に絡み合った糸をほどき、犯人を探してみてください。もしかすると、本当の犯人は1人だけじゃないのかもしれません。『警視庁強行犯係 樋口顕』最新作をお楽しみください」と視聴者にメッセージを送る。

佐野も「20年も続いているシリーズ。また、皆さんとお会いできるのが楽しみでした。新作もまた、世相と正面から正々堂々と向き合っており、その気骨に、氏家としても一個人としても、励まされる思いでした」と明かし、「事件の真相にたどり着こうとしていた時、海辺で樋口と歩きながら、ふと立ち止まり、この時代に対する、なんともやるせない思いを共に分かち合った瞬間」が印象に残るシーンだったとのこと。

続けて「サスペンスドラマの王道をいく犯人探しのストーリーの中に、大人の都合に振り回されて迷走する若者たちの苦悩が丁寧に描かれているところや、マスメディアやSNSなどの情報ツールの発信の仕方の危険性を、テレビドラマそのもので、自らに切り込んでいるところです。ドキドキ、ハラハラのアクションシーンも、見逃せないところです。老若男女、それぞれの立場で事件への見方が変わってくるかもしれません。何かと悶々とすることの多いご時世ですが、少しでも困難を乗り越えていけるよう思いを巡らせながら、世代を超えてお楽しみいただけたらと思います」とアピール。

榎木も「いつもの仲間達に会えるという安心と楽しみを感じました」と新作が決まった時の心境を述べ、「ヒグッちゃん(樋口)の家族、そして被疑者の家族それぞれの家族愛が随所で感じられるストーリーです。ドラマの締めに定番の居酒屋トークがありますが、毎回さり気なく現代の世相を話題にします。視聴者の皆さまもドラマを振り返りつつ、一緒に現代を顧みる時間にしてもらえたらうれしく思います」とおなじみのシーンを見どころに挙げている。

東京都目黒区の一軒家で絞殺体が発見され、強行犯係の樋口らは現場へ急行する。被害者はこの家に住む主婦・小沢芽衣(冨手麻妙)。クリニック経営の夫・小沢匡彦(渋江譲二)は外出中で、第一発見者はエアコン修理業者・沼田誠二(岩谷健司)だ。しかも真偽は定かではないが、犯人らしき2人組が小沢家から車に乗り込む動画が、なぜか事件直後に拡散される。逃走中の2人、梶山浩史(渡辺いっけい)と三上健(長田成哉)は早々に特定されたことに動揺。逃げ込んだファミリーレストランで客を人質に立てこもる。その中には樋口の妻・恵子の姿もあった。実は、梶山はSNSの炎上で仕事も家族も失っていた。一方、殺害された芽衣は元アイドルで、グループのセンターを担当。だがあるメンバーの泥酔写真がSNSで拡散され、その後炎上を苦に自殺。グループも解散となった過去があった。やがて樋口は、この二つの炎上が、芽衣の死に絡んでいることに気付く。

なお、3月31日には、日曜ミステリー枠で「今野敏サスペンス 雛菊 警視庁強行犯係 樋口顕」(午後2:00、関東ローカル)を再放送する。

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