ゴマ、果物、イセエビなど、アフリカ産農水産物の輸入拡大 上海市

ゴマ、果物、イセエビなど、アフリカ産農水産物の輸入拡大 上海市

2月24日、上海市の洋山口岸(通関地)に届いたエジプト産グレープフルーツ。(上海=新華社配信)

 【新華社上海3月4日】中国の上海税関は2023年、総額73億7千万元(1元=約21円)のアフリカ産農水産物に対し検疫・監督を実施した。品目はゴマや果物、生花、イセエビなどで、上海はますます多くのアフリカ産農水産物を受け入れるようになっている。

 ある運送代理会社が今年1月、上海市の呉淞口岸(通関地)を通じて千トンを超えるゴマを輸入した。その多くはニジェールなどのアフリカ諸国からだった。同社の責任者、張凱懿(ちょう・がいい)さんによると、ゴマはアフリカにとって優位性と特色を持つ農産物で、栽培面積が広く、生産量が多く、油の抽出率が高く、中国への輸入の際にゼロ関税の優遇政策を享受でき、ここ数年中国の食用油加工会社から歓迎されているという。

 上海税関管轄下の洋山税関は今年1~2月に、アフリカから輸入のオレンジやグレープフルーツなど果物235.3トンを検査した。

 上海口岸では、アフリカから輸入する農産物が増え続け、中国とアフリカの貿易協力関係に新たな活力をもたらしている。

 上海浦東国際空港税関は1~2月、アフリカから輸入の生花累計40トン以上を監督・管理した。例えば、同税関では南アフリカ産の生花1万5千本について、わずか30分でスムーズに通関業務を行い、生花は最も新鮮な状態で上海と周辺の生花市場に輸送された。

 また浦東国際空港では1~2月、アフリカからのイセエビなど食用水生動物の輸入が既に前年同期比9.3%増の83トン余りとなっている。(記者/呉宇)

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