岡山県初のイノシシの「豚熱」感染受け防疫対策会議 養豚場へのウイルス侵入防止を呼び掛け

伝染病の「豚熱」に感染した野生のイノシシが2月29日に岡山県で初めて確認されたことを受け、県が4日、対策会議を開きました。

(岡山県畜産課/森分哲彦 課長)
「いつ岡山県内で確認されてもおかしくない状況だったが、いざ発生すると、多くの方に予想以上の衝撃が走っていると感じている」

対策会議には、岡山県の職員や畜産関係者、猟友会のメンバーら約30人が出席しました。

高梁市で捕獲された野生のイノシシが豚熱に感染していたことが2月29日に確認されました。岡山県でイノシシの感染が確認されたのは初めてです。

豚熱は豚やイノシシの伝染病で人にはうつりません。農林水産省によりますと、2018年9月以降感染が拡大し、全国の養豚場などで累計約37万頭の豚が殺処分されています。岡山県では、豚の感染は50年以上確認されていません。

4日の会議では、養豚場を出入りする際の消毒や野生動物が侵入しないよう施設の壁や天井の点検を徹底することなどを県の担当者が呼び掛けました。

(岡山県畜産課/森分哲彦 課長)
「農場内にウイルスを持ち込まないということが一番。関係者と一体となって生産者に指導をしていきたい」

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