斎藤工出演のドキュメントバラエティー「こどもディレクター」がレギュラー化。「『最終回がないドラマを見続けていたいな』と思う番組」

日本テレビ系では4月3日から、「水曜プラチナイト」枠で、斎藤工が出演する「こどもディレクター ~私にしか撮れない家族のハナシ~」(水曜午後11:59=中京テレビ制作)をレギュラー放送することが決まった。

「こどもディレクター」は、カメラを受け取った人がディレクターとなり取材し、自身の家族への“タブー”や“疑問”を解決するドキュメントバラエティー。両親にずっと聞けなかったこと、伝えたいこと、謝りたいこと、その家族だけの文化など…返ってきたカメラをのぞくと、親子のかけがえのない瞬間やむき出しの感情が詰まった家族の話が映し出される。

過去3回の単発放送からレギュラー化が決定し、斎藤は「ドラマや映画の主人公をただ見守るというより、他人の家族のことが、気が付くと自分の家族の物語につながっている番組だと感じています。番組を見ている中で、“すごく遠かったところから、一番近いところまで距離が近づいてくる”、不思議な感覚を毎回スタジオで味わっています。半径数メートルの世界にこそ本当のドラマがあるということを教えてもらいました。その温もりを大事に、多くの視聴者に“こどもディレクター”(=カメラを渡して撮影してくれた人)としてこれから参加して育っていってほしいなと思っています」と、番組への思いを口にする。

カメラで捉えられる映像に関しては、「こどもディレクターが、アングルを意識してディレクションしている時と、据え置いてカメラの存在を忘れる時があって。カメラをのぞいて撮影したけれど、お父さん・お母さんから思ったものが出てこなくて、子どもも踏み込めなかったからこそ、据え置いて自分が対話し、絵の中に入り込む、忘れるっていう。“意識した無意識”というアングルは、僕が経験した中ではなかったな、と。どこか“ディレクター”という言葉の重みを感じて、踏み込んだ世界を撮っているなというのを感じますね」と、新たな気付きがあることを伝える。

斎藤は「新感覚」と番組の魅力を表現。「ナタデココが出てきた時みたいな(笑)。『なんだこの感触!』っていう番組なんじゃないかなと思いますね。出合いたかったドラマがある。気が付いたら“出合いたかった自分事のドラマに浸かっている”、そういう番組だと思います」と解説し、「最初はキッズ層がカメラを持つイメージをしていたのですが、何世代にもわたってこどもディレクターが連鎖していくことがあるんです。『こどもディレクター』という番組を経由することで一生聞けなかったかもしれない質問ができると感じて、被写体だったお父さん・お母さんも、そのさらにお父さん・お母さんに、(カメラを向けて)ずっと聞けなかったことが聞けるという連鎖。バトンの年齢が上がっていくところに、この番組に関わった人に起こる奇跡みたいなものを感じています。『最終回がないドラマを見続けていたいな』と思う番組だと思います」と語っている。

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