18年で増資27回 アジアシンボル、中国山東省最大の外資企業の一つに

18年で増資27回 アジアシンボル、中国山東省最大の外資企業の一つに

2月20日、亜太森博(山東)漿紙の工場エリア。(日照=新華社記者/王陽)

 【新華社済南3月5日】シンガポールに本拠を置く複合企業ロイヤル・ゴールデン・イーグル(RGE)傘下の製紙大手アジアシンボルが中国山東省日照市に持つ製造拠点、亜太森博(山東)漿紙を訪ねると、薄緑色の工場内で整然と生産が行われ、運送用トラックが行き交う活気ある光景が見られた。

 同社共産党委員会の李潤明(り・じゅんめい)書記によると、製品の高級化学パルプや高級液体包装紙、食品包装紙、上質紙、家庭紙などは世界各地に輸出されている。

18年で増資27回 アジアシンボル、中国山東省最大の外資企業の一つに

2月20日、亜太森博(山東)漿紙の上質紙工場で、製品を検査する従業員。(日照=新華社記者/王陽)

 同社は今年の春節(旧正月)前、150億元(1元=約21円)を投じる紙・繊維一体化プロジェクトに向けた増資計画の認可を得た。山東省商務庁によると、RGEは2005年に日照市で工場を設立して以降、27回の増資で計300億元近くを投じ、中国最大の商品木材パルプ生産拠点とパルプ・紙・繊維一体型製造企業を構築。アジアシンボルを山東省最大の外資系企業の一つにした。

18年で増資27回 アジアシンボル、中国山東省最大の外資企業の一つに

2月20日、亜太森博(山東)漿紙の上質紙工場で、設備を点検する許正茂(きょ・せいぼう)工場長。(日照=新華社記者/王陽)

 日照市の関係者によると、20年余り前の中国の製紙原料はわらパルプが中心で、木材パルプを主原料とした紙は輸入に頼り、価格も高額だった。市は1990年代に木材パルプ産業プロジェクトを発表。アジアシンボルの工場建設は時宜にかない、国内市場のニーズに最大限応えた。

 RGEの対中投資額は計1千億元近くに上る。アジアシンボルは山東省製紙産業の中核企業として、日照市で500社余り、省内で千社超える企業の共同発展をリードしている。(記者/叢佳鑫、王陽)

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2月20日、屋根型形状(ゲーブルトップ)容器などの製品を紹介する亜太森博(山東)漿紙の王偉国(おう・いこく)董事副総経理。(日照=新華社記者/王陽)

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