敵味方にピッチで引きずられ…18歳青年の奇妙なプロデビュー戦「何ひとつ理解できなかったよ(笑)」

[写真:Getty Images]

ボタフォゴのブラジル人FWヤーレン(18)。そのプロデビュー戦は、おそらく生涯忘れないであろう奇妙なものとなった。ブラジル『グローボ』が伝えている。
カオス...敵味方に引きずられる18歳ヤーレン

ブラジルでは現在、国内リーグ開幕に先立ち、各地で州選手権が開催されており、ボタフォゴはリオデジャネイロ州選手権(カンピオナート・カリオカ)に参戦中。3日にはフルミネンセと対戦し、4-2と勝利している。

この一戦でプロデビューを飾ったのが、ボタフォゴU-20所属のヤーレン。18歳のウインガーは、90分の途中出場から10分少々のプレータイムだったが、その間に相手選手ジョン・ケネディとの口論から顔を小突かれ、ゴールライン付近で倒れてファウルをアピールする。

この際、1点ビハインドで急ぐフルミネンセのGKは、倒れたヤーレンをゴールラインからピッチ外に引きずり出してプレー再開へ。すると今度は、ボタフォゴの控え選手がヤーレンをピッチ内へ引きずり戻すという、なんともカオスな攻防が繰り広げられた。

これをきっかけに両軍は乱闘とまでは言わずとも小競り合いに発展。この日、インプレー中のボールタッチがほとんどなかったにも関わらず、一連の場面でブラジル全土から注目が集まることとなった18歳ヤーレンが、奇妙なプロデビュー戦を振り返った。

「誰が僕を外へ引っ張りしたのかわからなかった。そして、誰にピッチ内へ引きずり戻されたかもわからなかった(笑) 倒れたのは? フルミネンセのジョンに故意ではないだろうけど殴られたからだよ。その後に引きずりまわされた。何ひとつ理解できなかったよ(笑)」

このヤーレン、ボタフォゴから契約解除条項として6440万レアル(約19億6000万円)、1億6100万レアル(約48億9000万円/国外クラブ向け)をかけられるほど期待されている新星。奇妙なプロデビュー戦となったが、今後はピッチでの活躍・飛躍に期待したい。

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