「ふざけんな」「害悪鉄」 試運転中の「特急やくも」に抱きつく写真拡散…鉄道ファン激怒、JR西「悪質で危険な行為」

エックスの投稿より

信じられないような写真がX(旧ツイッター)に投稿されて、話題になっている。駅に停車中の特急車両に抱きついたり、乗ったりしている男性。手には、大きなカメラを持っていることから、車両を撮影にきた鉄道ファンとみられている。

「ふざけんな」「害悪鉄」という言葉とともに写真が拡散されると、「鉄道ファンとして許せない」と怒りの声があがっている。

この写真は、鳥取県江府町にあるJR西日本・江尾(えび)駅で3月5日に撮影されたという。JR西日本は、弁護士ドットコムニュースの取材に対して「悪質な行為であり、警察への相談も検討している」としている。

⚫︎江尾駅のホームから飛び移った?

JR西日本によると、撮影されたのは、現在「特急やくも」として走っている381系の車両。点検を終えたあとの試運転中、江尾駅で停車していた際に、男性がホームから飛び移り、車両後方に抱きついたとみられている。江尾駅は無人駅のため、発見が遅れたようだ。

「特急やくも」は今年4月からは新型車両に切り替わることが決まっており、この車両は最後の点検を終えたあとの試運転だった。

SNSでは「マナー以前に法に触れていると思う」「鉄道ファンの風上にも置けない」「列車に対する敬意がない」と批判が殺到している。

JR西日本の広報担当者は「大変悪質で危険な行為であり、警察への相談も検討しています」と話している。

鉄道ファンをめぐっては、昨年12月にも寝台列車「カシオペア」を撮影するために栃木県矢板市内の線路内に立ち入った男性2人が鉄道営業法違反容疑で書類送検されるなど、トラブルが相次いでいる。

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