業者の給食停止、岩手県内も 盛岡となん支援学校にも影響

盛岡となん支援学校の寄宿舎棟の食堂。給食提供を続けられるよう対応を急ぐ

 県立高校や寮に給食などを提供している食堂運営会社「ホーユー」(広島市中区)は6日までに、全国各地で学校給食などの提供を停止している。岩手県では、矢巾町医大通の盛岡となん支援学校(横沢修校長、児童生徒128人)が利用しており、別の業者選定を視野に対応を検討している。

 同社の山浦芳樹社長は6日夜、食事を提供する全国約150施設のうち、約半数への提供を停止し、破産手続きを進めていると報道陣に説明。「原材料や人件費の高騰が重なったが、価格転嫁など施設側との調整ができなかった。弊社の努力だけではどうすることもできず、食事を楽しみにしていた方には申し訳ない」と話した。

 同校によると、2021年4月から同社従業員が学校の昼食と寄宿舎の朝夕食を合わせて1日約170食を調理。障害のある子どもに合わせたメニューを提供している。

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