法定金利の最大8倍で貸し付け、利息受け取った疑い ヤミ金グループ9人を再逮捕 沖縄

 沖縄県内にアジトを置く大規模なヤミ金グループの男9人が出資法違反(超高金利)の疑いで逮捕された事件で、県警合同捜査本部は6日、別の債務者に対する違法な貸し付けがあったとして、この9人を同法違反の疑いで再逮捕した。捜査に支障が出るとして、認否は明らかにしていない。

 再逮捕容疑は2022年1月~23年8月までの間に、県内の20~60代の男女6人に対し、法定金利(1日0.3%)の最大約8倍の高金利で現金を貸し付け、利息を受け取った疑い。

 捜査本部によると、グループは沖縄市や北中城村にアジトを置き、組織的に貸し付けと回収をしていた。貸し付けは総額約4億円以上とみられている。

 逮捕されたのはいずれも本島中部に住む自称塗装工の男(35)、建築作業員の男(25)、飲食店経営の男(36)、無職の男(26)、無職の男(52)、無職の男(35)、不詳の男(26)、建築作業員の男(28)、建築作業員の男(28)の9容疑者。

 捜査関係者によるとカンボジアに指示役が潜伏しているとみられ、県警が警察庁などを通じ、国際刑事警察機構(ICPO)に国際手配を求める方向で調整している。すでに国内の指名手配は完了した。

 同グループは警察庁が摘発強化を指示する「匿名・流動型犯罪グループ(通称トクリュウ)」とされる。県警は4月の組織再編で、トクリュウに対する捜査態勢を拡充する方針。

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