地域猫3匹が、立て続けに行方不明→血の付いた猫の足の爪36本が見つかる→虐待の可能性を警察が捜査

「地域猫」3匹が昨年12月から今年1月にかけて行方不明になったという(第一発見者提供)

東京都足立区の住宅街で、根っこから抜かれた血の付いた猫の足の爪が見つかったことが分かりました。

関係者によると、爪は全部で36本。ファスナー付きのプラスチック・バッグに入って道路に落ちていたところを、地元住民(以下、第一発見者)が見つけて警察に通報。その後、警視庁が獣医に爪を確認したところ、36本のうち前足の爪が25本で猫3匹分の爪だと判明したとのこと。猫の爪が見つかった場所には周辺住民がお世話をしているという4匹の「地域猫」がおり、昨年12月から今年1月にかけて3匹が行方不明になっていることなどから、何者かが猫の爪を抜くなど虐待した可能性もあるとみて警察が関連を調べているそうです。

血の付いた猫の爪が計36本見つかったという(第一発見者提供)

昨年12月から今年1月にかけて「地域猫」3匹がいなくなった 獣医「36本のうち前足の爪26本、猫3匹分」

第一発見者が猫の爪が入ったプラスチック・バッグを見つけたのは、2月20日正午。昼食を買うため外出した際、道路にプラスチック・バッグが落ちていたとのこと。中身を確認したところ、血の付いた猫の爪のようなものが入っていたため、警察に連絡したといいます。

「住宅街の細い道に落ちていました、ここはいつも地域猫ちゃんたちが遊んだり、座ったりしていた場所。地元の人たちが餌やりをするなど8年ほど見守り続けてきました。1匹目がいなくなったのは昨年12月初旬。続いて、2匹目が12月下旬に姿を消し、さらに今年1月10日に3匹目が行方不明になりました。立て続けにいなくなってしまったところ、2月20日のお昼に通りがかった際に爪の入ったプラスチック・バッグを見つけたんです。

抜いたばかりのような生々しい血が付いていました。証拠品として警視庁が預かり、獣医に診てもらった際に、猫の爪を抜く手術があるようで、その手術をした後にプラスチック・バッグに入れて捨てた可能性もあるとは言われましたが…地域猫ちゃん3匹がいなくなっていたので、その子たちが虐待された可能性もあるかもしれないと警察に調べてもらっています」(第一発見者)

現場の道路は、小中学生の通学路にもなっているという(photoACより「まるう」さん撮影、イメージ画像)

さらに現場の道路は、小中学生の通学路にもなっているといいます。

「周辺の住民が怖がっています。落ちていた道は、お子さんを持つ家庭が多いエリアです。虐待であったとしたら、動物虐待から人への暴力へ移る可能性もあると、親御さんたちは不安に思っていると耳にしました。それに、みんなで見守っていた猫ちゃんたちだったので、行方不明になった後に爪が見つかり、大きなショックを受けています」(第一発見者)

また猫の爪が見つかった場所にいる1匹の「地域猫」については、第一発見者の地元住民が捕獲して実家で保護する予定だそうです。

(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)

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