もも肉ホロホロ 小さな子から80歳まで「食べやすい」 味付けは自家製ソースで ワンプレートで満足感を追求

炙りチーズチキンオーバーライス(左)とリンバーグ

[胃心地いいね](767)American Dining Rin★Rin 浦添市城間4の1の15

 アメリカ映画に出てきそうな雰囲気の店内。浦添市伊祖出身の店主、名嘉山兼人さん(33)が「地元から愛される店に」と2023年1月に開店した。日々研さんを重ね、食べ応えにこだわったワンプレートメニューに力を入れる。

 一番人気は「炙(あぶ)りチーズチキンオーバーライス」(880円)。2時間炊き上げたもも肉はホロホロにほぐれ、小さな子から80歳の高齢者まで「食べやすい」と好評だ。もも肉は自家製ソースで味付け。しょうゆベースにスパイスや蜂蜜、スイートチリソースを入れて「照り焼きに近い味を目指した」という。肉がぎっしりと詰まった「リンバーグ」(980円)は肉質感を楽しめて食べ応えがある。凍ったままのひき肉からタネを作って乳化を促し、ぷりんぷりんの食感を実現した。

 「ベーコンペッパーライス」(950円)は、1週間かけて作る自家製ベーコンを楽しめる。ゴジラのうろこからヒントを得た「怪獣チキン」(390円)は食用の竹炭パウダーを卵液に混ぜカリカリに揚げた、見た目もインパクトのある一品だ。

 「小さい時から料理好きだった」という名嘉山さん。学生時代には沖縄そばやラーメンも一から手作りした。大学卒業後も飲食店に勤め、腕を磨いた。

 「地元で店を開きたい」との一心で、浦添市の学園通り周辺の飲食店激戦地に覚悟を持って飛び込んだ。近隣店舗との違いを出すため、ワンプレートでボリュームのある食事を出すアメリカンダイナーをイメージした店作りをしている。

 名嘉山さんは「毎日、誰かしら友人が来てくれる。人とのつながりを実感している」と感謝する。「細く長く続け、いつかは老舗と呼ばれるようになりたい」と将来を見据える。(浦添西原担当・比嘉直志)

 【お店データ】日月水木は午前11時~午後10時、金土は午前11時~午前0時。40席。駐車場9台。火曜定休。電話098(975)5311

「地元から愛される店にしたい」と笑顔で話す店主の名嘉山兼人さん=1月、浦添市・American Dining Rin★Rin
アメリカンダイニングリンリン

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