島根県の駅(木次線)で発見された「卒業生へのメッセージ」がX上で話題になっています。
投稿したのは、Xユーザーのmumin papa(@OxcH2OsSotFyC1l)さん。
当ポストは2024年3月5日時点で8万件を超えるいいねを集めており「これは感動ですね」「朝から泣きました」「田舎ならではの温かいメッセージ」と多くの反響が寄せられています。記事後半では、話題となった木次線の利用促進事業についても紹介します。
※投稿された写真は【写真3枚】をご参照ください。
※今回紹介するポストは、投稿者様の許可を頂いております。
※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
「卒業される皆様へ」から始まるメッセージ
「卒業生にこんな素敵なメッセージをくれる木次線の社員さん…。なくなって欲しくないです」そんなコメントとともに投稿されたのは、1枚の写真でした。
写っているのは「JR西日本」のマークがついたボード。そこには「この春、ご卒業される皆様へ」の文言から始まる長いメッセージが記されています。
「3年間、木次線で通学していただきありがとうございました」という書き出しから、四季ごとの思い出や猪の出没エピソードを懐かしむようにして綴られています…。そのあとには、「IT化が進み、AI技術がますます進歩している中で、まるでガラパゴスのような木次線(ガラ線区!!)です」と続いていくメッセージ。ユーモアも交えられた温かい文面からは、駅員さんたちのアットホームな雰囲気が伝わってきますね。
ラストは「皆様はこれから新しい道を歩んで行く事になりますが」と、卒業生の明るい未来を願う言葉で締め括られており、下部には美しい桜と列車のイラストが見受けられます。
ボード全体からは、気持ちを込めて丁寧に制作されたことが伝わってきます。このメッセージを目にした卒業生もきっと「木次線で通学できてよかった」という想いが深まったことでしょう。
発見されたのは、島根県にある「木次線」の駅
話題となったメッセージが発見されたのは、島根県雲南市木次町に位置する「木次線」の駅です。
mumin papaさんにメッセージを発見したときの心境をうかがうと、「温かい心を持つ方々が働いてらっしゃるんだと思って、心にジ〜ンときました。都会で暮らしてる私は、こういうボードを見たことがなかったですから」とのこと。
続けて「でも自分が暮らしている名古屋市の駅のボードにも、こういうのがあったことをフォロワーの方が教えてくださって、凄く嬉しい気持ちになりました」と、投稿を介した嬉しいエピソードも教えてくれました。
「木次線に乗って応援したい」という気持ちから乗車
Xで島根県に関する情報を発信している、mumin papaさん。「両親のルーツが島根県」なのだといい、その関連で島根県に足を運んだそうです。
木次線に乗った経緯については、「ローカル線である木次線に乗って、少しでも応援したいと思ったからです」と教えてくれました。
乗り換えの時間の兼ね合いで木次駅で降りたそうで「駅併設の観光案内の方もとても親切で、何だか今まで以上に応援したくなりました」と木次線への熱い想いを語ってくれました。
卒業生にこんな素敵なメッセージをくれる木次線の社員さん…。なくなって欲しくないです。 pic.twitter.com/gKPyyvf2eU
— mumin papa (@OxcH2OsSotFyC1l) February 21, 2024
木次線の利用促進を目的とした多様な取り組み
雲南市政策企画部うんなん暮らし推進課の「木次線利活用推進協議会」では、話題となったJR木次線を利用した「地域活性化を進める事業」を行っています。
木次線を存続・維持していくための、子ども達への利用促進・助成といった「乗って支える」利用促進」のほか、「参画と協働の仕組みづくりによる地域活性化」や「交流人口拡大に向けた新たな取組みの展開」を目標とした活動に取り組んでいます。
その一例として、「子ども達が遠足で列車を利用した際の運賃の助成」や「木次線の利用者の増加を目的としたイベントなどで発生した経費の助成」などが挙げられます。
令和5年には「3名以上の団体利用者」や「学校等の児童・生徒、及び引率教員等」を対象とした、JR運賃等半額助成のキャンペーン「木次線でGo!」も開催。
雲南市政策企画部うんなん暮らし推進課は、さまざまな策によって木次線の利用による地域活性化を図っています。
「心を込めて作られている」感涙するユーザーが続出
大きな話題となった「駅で発見された卒業生へのメッセージ」。これを目にして、mumin papaさんと同様に心が温まったXユーザーは多いようです。
「親以外の人がこうして見守ってくれている地域社会、とても幸せ」「手書きなのも、貼り絵も、心を込めて作られたのが伝わってくる」「登下校を見続けていた、職員さんの心がこもってる」
ポストには感動した人からのコメントがたくさん寄せられ、大きな反響を呼びました。
話題となった木次駅までは、東京から電車・飛行機などを利用すると3〜5時間程度、交通費は3万9000円から4万4000円ほど。島根県を訪れる機会があれば、木次線の駅に足を運んでみてはいかがでしょうか。
参考資料
- @OxcH2OsSotFyC1l
- 木次線利活用推進協議会木次線利活用推進協議会