「選択的夫婦別姓」求め提訴 信州から参加の原告も【長野】

選択的夫婦別姓が認められるよう、法改正を求める人たちが、東京と札幌で裁判を起こしました。原告には信州から参加する人もいます。

裁判所に入る原告たち。
中央に立つのが、県内から裁判に参加する小池幸夫さんです。パートナーの女性と入籍をしない「事実婚」の状態で暮らしています。

■県内在住の原告・小池幸夫さん
「自分の姓を名乗れずに苦しい思い、悲しい思いをしている方、あるいはそれが原因で結婚できずにいる方がいっぱいいらっしゃいます。選択的夫婦別姓は誰も不幸にしません、頑張ります」

東京と札幌で裁判を起こしたのは男女12人です。夫婦別姓を認めない民法の規定は「婚姻の自由」を定めた憲法に違反するとして国に対して合わせて600万円の損害賠償を求めています。
夫婦別姓をめぐっては過去に2度、最高裁が合憲と判断。
一方で夫婦別姓のあり方は「国会で議論し、判断されるべき事柄」とも指摘していました。

■県内在住の原告・小池幸夫さん
「裁判を起こしましたが、一番の願いは早急に法改正がされること、選択的夫婦別姓が認められることです」

記者会見では小池さんのパートナーの「自分の名前で生きてきたし、これからも生きていきたい」などのメッセージも読み上げられました。

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