指揮者 小澤征爾しのび、NHKアーカイブス&インタビューによる特別番組オンエア Eテレ・BSで関連番組も

2月6日に逝去した指揮者 小澤征爾をしのび、NHK総合、Eテレ、BSで関連番組を放送する。

3月17日には『小澤征爾 終わりのない実験~“世界のオザワ”が追い求めた音楽~』(NHK総合)がオンエア。小澤征爾の足跡をNHKの豊富なアーカイブス映像と証言インタビューで再構成する。23歳で海を渡り、巨匠との交流を経て“世界のオザワ”と評された小澤が、生涯を通じて語り続けてきた言葉が「中国に生まれ、日本に育った僕がどこまで西洋音楽を理解できるか。一生をかけて実験を続けるつもりだ。」。 小澤の追い求めた音楽に迫る。

BSP4K、BSでは『プレミアムシアター』として『小澤征爾指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団演奏会(1986年)』、『小澤征爾のベートーベン「交響曲第2番」』(※BSP4Kのみ)、『小澤征爾&ズービン・メータ指揮 ウィーン・フィル来日公演2016』を放送。『小澤征爾指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団演奏会』は1986年のベルリン・フィルの来日公演で、もともとカラヤンが指揮する予定だったが、急病のため来日がかなわず、急遽小澤に代役の白羽の矢が立った。小澤とベルリン・フィルが日本で共演した初めての演奏となる。『小澤征爾のベートーベン「交響曲第2番」』は収録2015年9月6日にキッセイ文化ホール(長野県松本市)で収録されたもの。小澤は1992年に『サイトウ・キネン・フェスティバル松本』を創設し、2015年には『セイジ・オザワ松本フェスティバル』として新たなステージに踏み出した。同年、80歳を迎えた小澤が指揮したベートーベンの交響曲第2番をオンエアする。『小澤征爾&ズービン・メータ指揮 ウィーン・フィル来日公演2016』は、2016年のウィーン・フィルの来日公演。「ウィーン・フィル名誉団員」の称号を贈られるなど信頼関係で結ばれた小澤とウィーン・フィル。初共演から50年の節目にあたる2016年の来日公演では、盟友ズービン・メータと共にタクトをとった。また1986年、2016年の2つの演奏会で共通してシューベルトの交響曲第7番「未完成」が奏でられた。

さらに、3月23日には1993年に初回放送されたETV特集 『小澤征爾 日本人と西洋音楽』も予定。1992年11月、ヨーロッパ音楽の最高峰ベルリン・フィルハーモニーから名誉ある『ハンス・フォン・ビュローメダル』を贈られた小澤の、西洋音楽に寄せる熱い思いを紹介する。

(文=リアルサウンド編集部)

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