まさにドツボ…大物補強効果なしの最下位サレルニターナ、上層部の逆鱗に触れた昨季16得点ディアがチームから除外

サレルニターナのFWブライエ・ディア[写真:Getty Images]

サレルニターナがドツボにハマってしまった…。

2021-22シーズンに23年ぶりのセリエA昇格を掴んだサレルニターナ。財政規模の小さいプロヴィンチャだが、過去2年はギリギリ残留、MFアントニオ・カンドレーヴァにワルテル・サバティーニSDとカルチョを知り尽くしたベテラン名戦士も在籍する、どこか勇気を与えてくれるクラブだ。

そんな彼らも今季は最下位が定位置。1月マーケットのDFジェローム・ボアテング獲得で話題を呼んだが、昨年12月30日を最後に白星がなく、失点数はむしろ増加傾向…直近4試合で10失点を喫する。

そしてこの度、低迷に拍車をかけるような事態が発生してしまった。

イタリア『カルチョメルカート』によると、2日に行われた第27節ウディネーゼ戦で、昨季16得点のエース、セネガル代表FWブライエ・ディアが途中出場を拒否。これに上層部が激怒し、以後ディアは全体練習から締め出されたという。

これにより、ディアは第29節カリアリ戦の遠征メンバーからも除外。昨季16得点から一転、今季ここまで4得点のエースは、ファビオ・リベラーニ新監督体制2試合目にしてベンチスタートとなり、3試合目カリアリ戦もスターターを外れたことに不満を抱いていたようだ。

リベラーニ監督もディアの処遇についてコメント。「誰でも間違いを犯す」としつつ、チームからの締め出しがオーナーの決定だったことを明言し、「ディア自身の態度次第でもちろん復帰OKだが、決めるのは私ではない」とドライに説明した。

サレルニターナは残り11試合で残留圏17位と勝ち点「9」差。現実的には、ディアにボールを集めてネットを揺らしてもらうしか大逆転残留への道筋が見えないところだが、果たして…。

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