伊東純也の日本代表招集論も!JFAの汚点と関係者批判「ランスは守っている」

伊東純也 写真:Getty Images

1月31日に『週刊新潮』のニュースサイト『デイリー新潮』で性加害疑惑が報じられ、AFCアジアカップ日本代表からの離脱を余儀なくされた所属FW伊東純也。今月14日に北中米W杯アジア2次予選・北朝鮮戦の代表メンバー発表を控える中、医療関係者からも日本サッカー協会(JFA)への批判が湧き起こっている。

アジアカップ開催期間中に二転三転した末、先月2日午後に同選手の代表離脱を公式発表したJFA。田嶋幸三会長は会見で「総合的な判断」などと、離脱の理由について具体的な言及を避けたが、ネット上では「キリングループをはじめ日本代表スポンサーに配慮したのでは」という見方が広まっている。

女性側が刑事告訴し、選手側も逆告訴。くわえて女性2人に対して2億円を超える損害賠償を訴える中、選手本人は所属先のスタッド・ランスでプレー。ファン・サポーターからは同選手の代表選出を望む声が挙がっているが、現時点で北朝鮮戦出場の可能性は不透明だ。

ネット上で「JFAはなぜ伊東選手を守ろうとしない」「JFAは選手を守れない組織だと国内外に公表してるようなもの」などと、JFAに対する批判が相次ぐ中、フリーランス医師のKSGさんは今月8日に自身のYouTubeチャンネルを更新。今回の問題で訴えたい論点として「犯罪行為が確定していない人、刑事告訴されただけの人が社会的制裁を受ける日本社会で良いのか」「犯罪行為が確定していない人をマスコミが報じることの是非」「JFAがあまりにも情けなさすぎるということ」「週刊誌を買う人のリテラシーが低いこと」を挙げる。

その中で、「JFAがあまりにも情けなさすぎるということ」という論点についてKSGさんは「(アジアカップを終えた後)スタッド・ランスは伊東選手にそのような疑いがかけられても、自分たちは伊東選手を信じて試合に出して、サポーターも応援している。JFAは伊東選手を守れなかったのに、外国では守られているという。ひとりの日本国民、サッカーファンとして情けない」と、JFAとランスの対応を比較。

「どれだけスポンサーの圧力とか影響があるとはいえ、刑事告訴の段階ではスポンサーが離れないという社会になったら理想。JFAは断固として刑事告訴された段階というだけの伊東選手を守るべきだったと思う。どれだけスポンサーの影響で運営が守られていると言っても、本当に選手を守れない、サッカー文化を守れないならば、あまり意味がない。マジでサッカーファン離れがと言われたりすることがある。せっかくカタールW杯でスペインとドイツという強豪国に勝って、また盛り上がってきている中で選手を守れなかったのはJFAの汚点」と切り捨てた。

先日X(旧ツイッター)でアップされた「3.21 アジアの闘い、国立で再び。」という広告画像で、伊東の姿がないことでも波紋を呼んでいるJFA。14日の代表メンバー発表会見で、同選手に関して森保一監督やJFA関係者が何を語るのか注目が集まる。

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